星4、5 ロバートアルトマンのブルースターマクロード、鳥になれば!
1970年MGM作品。
脚本ドーランウィリアムキャノン。(ドーラン自身が監督したいと言うが叶わず)
監督ロバートアルトマン。
オンデマンド商品が紀伊國屋書店でも扱い可能になり、真っ先に注文発注ゲットしたのが本作。
初期作品。雑誌で度々見ていて単純に気になった。
ていうか題名「バードシット」って
「鳥の糞」
って気になるでしょ!いやあお下品ねえって気になる。
写真みるとアメリカンニューシネマの秘蔵っ子バットコートが吊り下げられたのような1人鳥人間コンテスト状態。
まあオカシイ映画に違いないと思っていた。商品到着後なかなか見れず、2018年ようやく見れた。ワーナー受注生産DVD鑑賞しました。
2018年自宅鑑賞ベストでましたねえ!こりゃ~すんごくね。
変で妙な映画。だけど、
ラスト素晴らしかったなあ(涙)
ろくでなしっ子
世に羽ばたいて
落下する
映画だ!終了(ピー)
バットコートが完全になりきってるよなあ。歪んだ少年でねえ。バットコートって完全にこの子役時代が凄すぎて、大人になって芽がでにくくなるタイプだよなあ。ほかマコーレカルキン、ハーレイジョエルオスマントとか、コリーハイム(「アドレナリン2」に出てたんだ?!)、コリーフェルドマンのWコリーとか最近復活してきたエドワードファーロングとかね。
子役で旨みを知って成人して悪さに走る流れだす。
このバットコートの良さは、変な役つまり根暗な男の子が上手いいやなりきってるのよね。本作では、信念強く、屁理屈と理不尽な役に挟まれた役柄だ。
最初から凄く意図的に変なの。
「台詞忘れたなあー」(笑)とか、
クレジットが出るまでのカメラワークをもう1回やり直したり。
いちおMGMの文字が出る大手映画会社の作品なのにこんなに自由過ぎるのが許されている事実。
ロバートアルトマン「マッシュ」で一儲けした後だから出来たのかもしれない。資料読むとアルトマンも「一切口出しさせない」という契約を結んだみたいだ。
もう自由すぎ。
なんせ「鳥の糞」だからね。
本作は現実的なお話ではない。「飛翔」やら「高く跳べ」なんて幾多の小説やら時代的文句になったテーマではある。が、そもそも鳥になりたいなんて、いやいやなれないがリアルな話。
それを映画でやりましょう、見てみればそれは寓話性に富むという流れ。
だから訳わかんないし、きっとヒットもしないし、2018年に日本ではオンデマンド商品だ。
いきなり先生が解説する。なんか変な動きをしている。鳥の解説となんかの講釈をしている。
その声はいつのまに画面にかぶさるようになり、バットコートの生態を追っているかのよう。バットコートいや「ブルースターマクロード」がさながらバードシットになりたいがごとく。このノイズが画面にラジオのようにかぶるのも「マッシュ」で生かされた手法。無造作無意味に見えて観客に何かを放送するかのようなボイスイン。
本作の面白さは、とても娯楽とはほど遠い。
根暗な人達の惑わしあい、すれ違いのよう。
鳥のように自由過ぎる困った人間たちが、すれ違う物語だが、物語も物語。まあまあ変わったお話。
だからこそ引きつけられた。娯楽性ばかりの映画ばかり見ていると理路整然、感情鈍化しそうな娯楽ジェットコースターに鞭をうつ1970年ロバートアルトマン作品だ。
とあるとこに勤めるバットコート。まあこの導入の所も滅茶苦茶おもれえんだが。目標は鳥になること。お金を貯めつつ、スタジアムに秘密の部屋に住んでいるよう。そこに出入りする女性2人。1人はサリーケラーマン。ロングコートに身を包み、怪しい微笑みでけむに巻く。このサリーもオカシイからねえ。けどね見終えてから考えさせるのよねこの娘ね。バットコートに近づく娘。
もう1人は、ミスズシャイニング、本作デビュー作のシェリーデュヴァルだ。
もーポーっとしていて、
サバサバしていて、
仕事しているけど
変わってるシェリー。
シェリーデュヴァルは、ロバートアルトマンのミューズとなっていく。その最初がこの役必見。お2方名演技披露とかない迷演技だ。困った女性を見るつもりでご注意ください。
私が心を撃たれたのはまぎれもないラスト。
幾つか指摘あるのだが、やはりフェリーニを思い起こす、あのグィド監督のあの作品。だが、ロバートアルトマンは、あの映画よりも大らかでかつ冷たい。
あの展開からの落ちに涙が伝う。
人生しがないパーティーだよ、行進だよ、飛んだのか?飛んでないのか?
ク○なのか鳥なのか人なんか?
ブルースターマクロードの端っこを見つめた悪さと一途とぶきさに何がしらの自分がシンクロする。
ラストの素晴らしい落ちにこの映画の○ソ素晴らしい昔話のような趣さえ垣間見る。アメリカ映画に見えないヘンテコな屁理屈と実行するブルースター。
まさしくアメリカンニューシネマだからこその技
アルトマンの思いは、以後作、本作の語り口のバリエーション作品にも見える。
アルトマニズムの最初のストーリーテーリングに見えた。
わたしも本作アルトマンの最高傑作に見えてきた。ここまでいい加減で、オフビートしまくりで、
THE皮肉のクソ
のような作品を作り上げた事に驚愕する。
こんな作品やはり撮れないよなあ、2018年断トツ1番な作品だった。
ひれ伏した。
参った
またまたバットコートにやられた。オールタイムに食い込むハルアシュビー「ハロルドとモード」の時と同じくやられたのだ。バットコートのクリクリお目に。
さて
ロバートアルトマンのブルースターマクロード、鳥になれば!
アルトマンファンの方は絶対おすすめです!!!
1970年MGM作品。
脚本ドーランウィリアムキャノン。(ドーラン自身が監督したいと言うが叶わず)
監督ロバートアルトマン。
オンデマンド商品が紀伊國屋書店でも扱い可能になり、真っ先に注文発注ゲットしたのが本作。
初期作品。雑誌で度々見ていて単純に気になった。
ていうか題名「バードシット」って
「鳥の糞」
って気になるでしょ!いやあお下品ねえって気になる。
写真みるとアメリカンニューシネマの秘蔵っ子バットコートが吊り下げられたのような1人鳥人間コンテスト状態。
まあオカシイ映画に違いないと思っていた。商品到着後なかなか見れず、2018年ようやく見れた。ワーナー受注生産DVD鑑賞しました。
2018年自宅鑑賞ベストでましたねえ!こりゃ~すんごくね。
変で妙な映画。だけど、
ラスト素晴らしかったなあ(涙)
ろくでなしっ子
世に羽ばたいて
落下する
映画だ!終了(ピー)
バットコートが完全になりきってるよなあ。歪んだ少年でねえ。バットコートって完全にこの子役時代が凄すぎて、大人になって芽がでにくくなるタイプだよなあ。ほかマコーレカルキン、ハーレイジョエルオスマントとか、コリーハイム(「アドレナリン2」に出てたんだ?!)、コリーフェルドマンのWコリーとか最近復活してきたエドワードファーロングとかね。
子役で旨みを知って成人して悪さに走る流れだす。
このバットコートの良さは、変な役つまり根暗な男の子が上手いいやなりきってるのよね。本作では、信念強く、屁理屈と理不尽な役に挟まれた役柄だ。
最初から凄く意図的に変なの。
「台詞忘れたなあー」(笑)とか、
クレジットが出るまでのカメラワークをもう1回やり直したり。
いちおMGMの文字が出る大手映画会社の作品なのにこんなに自由過ぎるのが許されている事実。
ロバートアルトマン「マッシュ」で一儲けした後だから出来たのかもしれない。資料読むとアルトマンも「一切口出しさせない」という契約を結んだみたいだ。
もう自由すぎ。
なんせ「鳥の糞」だからね。
本作は現実的なお話ではない。「飛翔」やら「高く跳べ」なんて幾多の小説やら時代的文句になったテーマではある。が、そもそも鳥になりたいなんて、いやいやなれないがリアルな話。
それを映画でやりましょう、見てみればそれは寓話性に富むという流れ。
だから訳わかんないし、きっとヒットもしないし、2018年に日本ではオンデマンド商品だ。
いきなり先生が解説する。なんか変な動きをしている。鳥の解説となんかの講釈をしている。
その声はいつのまに画面にかぶさるようになり、バットコートの生態を追っているかのよう。バットコートいや「ブルースターマクロード」がさながらバードシットになりたいがごとく。このノイズが画面にラジオのようにかぶるのも「マッシュ」で生かされた手法。無造作無意味に見えて観客に何かを放送するかのようなボイスイン。
本作の面白さは、とても娯楽とはほど遠い。
根暗な人達の惑わしあい、すれ違いのよう。
鳥のように自由過ぎる困った人間たちが、すれ違う物語だが、物語も物語。まあまあ変わったお話。
だからこそ引きつけられた。娯楽性ばかりの映画ばかり見ていると理路整然、感情鈍化しそうな娯楽ジェットコースターに鞭をうつ1970年ロバートアルトマン作品だ。
とあるとこに勤めるバットコート。まあこの導入の所も滅茶苦茶おもれえんだが。目標は鳥になること。お金を貯めつつ、スタジアムに秘密の部屋に住んでいるよう。そこに出入りする女性2人。1人はサリーケラーマン。ロングコートに身を包み、怪しい微笑みでけむに巻く。このサリーもオカシイからねえ。けどね見終えてから考えさせるのよねこの娘ね。バットコートに近づく娘。
もう1人は、ミスズシャイニング、本作デビュー作のシェリーデュヴァルだ。
もーポーっとしていて、
サバサバしていて、
仕事しているけど
変わってるシェリー。
シェリーデュヴァルは、ロバートアルトマンのミューズとなっていく。その最初がこの役必見。お2方名演技披露とかない迷演技だ。困った女性を見るつもりでご注意ください。
私が心を撃たれたのはまぎれもないラスト。
幾つか指摘あるのだが、やはりフェリーニを思い起こす、あのグィド監督のあの作品。だが、ロバートアルトマンは、あの映画よりも大らかでかつ冷たい。
あの展開からの落ちに涙が伝う。
人生しがないパーティーだよ、行進だよ、飛んだのか?飛んでないのか?
ク○なのか鳥なのか人なんか?
ブルースターマクロードの端っこを見つめた悪さと一途とぶきさに何がしらの自分がシンクロする。
ラストの素晴らしい落ちにこの映画の○ソ素晴らしい昔話のような趣さえ垣間見る。アメリカ映画に見えないヘンテコな屁理屈と実行するブルースター。
まさしくアメリカンニューシネマだからこその技
アルトマンの思いは、以後作、本作の語り口のバリエーション作品にも見える。
アルトマニズムの最初のストーリーテーリングに見えた。
わたしも本作アルトマンの最高傑作に見えてきた。ここまでいい加減で、オフビートしまくりで、
THE皮肉のクソ
のような作品を作り上げた事に驚愕する。
こんな作品やはり撮れないよなあ、2018年断トツ1番な作品だった。
ひれ伏した。
参った
またまたバットコートにやられた。オールタイムに食い込むハルアシュビー「ハロルドとモード」の時と同じくやられたのだ。バットコートのクリクリお目に。
さて
ロバートアルトマンのブルースターマクロード、鳥になれば!
アルトマンファンの方は絶対おすすめです!!!