星4、0 トリュホーの本ディストピアは、ユートピア?!
1966年MGM作品。
原作レイブラッドベリ。
音楽バーナードハーマン。
脚本監督フランソワトリュホー。
全国展開中。再上映リバイバルプロジェクト、午前10時の映画祭。
こちらで上映された作品で見てない作品を見ていく、ゴゼジュウ見逃し作品を見るううう。
今回はいつの間に上映されていたトリュホーの異色作品であり、ある意味代表作「華氏451」だ。
本作、マイケルムーアがタイトルあやかり命名した「華氏911」だったり、最近発売されたディストピア本に取り上げられたり、なにやら影響を与えた作品。
事前情報は、本を焼く映画?タイトルの意味(紙が焼ける温度)。トリュホーなりのSF。主役の男性・オスカーヴェルナーが「突然炎のごとく」に出演していた方だなあという印象。
レンタル鑑賞しました。
ラスト見たらあ、苦笑いしちゃったなあ。ぶっちゃけ極めてゴダール世界のようなラストで笑ってしまいました。
原作がレイブラッドベリという事でそのジャンル大家の作家なんで、原作のままかよくわからないが、まあまあある意味
ゴダールの「中国女」実践世界編でTHE END
みたいなラストでまたトリュホーらしい潔さを感じ後味の良さもゴダールチックに感じた。
おそらく多分予想妄想だが、冒頭MGMマークが出る、大資本を抱えたトリュホーにしては、大プロジェクト映画。
製作費かけてSF的世界観を構築している、必見!
消防車の可愛いつくり
ユニフォーム
壁
扮装制服
未来部屋
等々
最小限セットで
無論CG皆無
で未来世界を作り上げていた。少しミニ簡素で可愛い世界だった。
物語は、とあるディストピアな未来。理想郷から遠い世界、本は悪という世界。
本は読んではいけない。主役オスカーウェルナーは、本を取り締まり、焼き払う逆消防士だ。妻ともなんだかソリがあわなくなり、ある日、みたいな導入。
妻はジュリークリスティ。2役もなかなかの苦しい台所事情が伺われる。
目がくりくりしていて可愛い。ジュリークリスティ、アルトマン作品や「ライアンの息子」の見憶えある女優さんだ。そつなく2役をこなしている感じ。
勿論ディストピア・ユートピア物といえば、理想郷から脱走・逃亡がなんとなくのイメージ。さらなる理想、さらなる自由求めラブしてランナウェイが基本。
本作もそんな感じに曲がる。
音楽は、バーナードハーマン。フランソワトリュホーがおそらくこだわった音楽家起用だと思う。消防車が進む音楽のいかにもな音の良さ。
トリュホーは、インタビューした愛好監督アルフレッドヒッチコックがよく起用したバーナードハーマンの音楽を心底やりたかったんじゃないのかなあ。音楽良いですよ、ヒッチぽくて。
ちなみに私も持参している
「ヒッチコック映画術トリュホー」の本、
名著であります。是非!この本、日本の某映像専門学校の教科書になっていたんでびっくりしたけど。モンタージュ理論、マクガフィンやら映画を伝える・学ぶ二人の会話はとても素晴らしい!
これみよがしに本の虫である、トリュホーが、表紙を見せつつあからさまに火で焼くシーンは、ひねくれたトリュホーのパンク魂を見た。ゴダール「勝手にしやがれ」写真が映る雑誌を燃やしていて笑った。どうやら欧州老舗映画本・カイエ・デ・シネマらしい。
好きで好きでしょうがない本なのに焼くという悪意!トリュホーらしい。
後次作「黒衣の花嫁」「野生の少年」と海外資本作品が続けられるようになるトリュホー。
wikiで調べると当時イギリス撮影で英語喋れないのが弊害となり、また主役オスカーウェルナーとも関係悪化があったようだ。
まあオスカーウェルナーそんな逸話を感じさせない演技だと思ったが。
いやあ面白かったです!
トリュホーミーツアジャー二の「アデルの恋の物語」が次目標だ。
さて
トリュホーの本ディストピアは、ユートピア?!
ぜひ!
トリュホーらしい小さくまとめた素晴らしく地味で、派手さ最小限削減したレイブラッドベリ原作映画化でござった。
1966年MGM作品。
原作レイブラッドベリ。
音楽バーナードハーマン。
脚本監督フランソワトリュホー。
全国展開中。再上映リバイバルプロジェクト、午前10時の映画祭。
こちらで上映された作品で見てない作品を見ていく、ゴゼジュウ見逃し作品を見るううう。
今回はいつの間に上映されていたトリュホーの異色作品であり、ある意味代表作「華氏451」だ。
本作、マイケルムーアがタイトルあやかり命名した「華氏911」だったり、最近発売されたディストピア本に取り上げられたり、なにやら影響を与えた作品。
事前情報は、本を焼く映画?タイトルの意味(紙が焼ける温度)。トリュホーなりのSF。主役の男性・オスカーヴェルナーが「突然炎のごとく」に出演していた方だなあという印象。
レンタル鑑賞しました。
ラスト見たらあ、苦笑いしちゃったなあ。ぶっちゃけ極めてゴダール世界のようなラストで笑ってしまいました。
原作がレイブラッドベリという事でそのジャンル大家の作家なんで、原作のままかよくわからないが、まあまあある意味
ゴダールの「中国女」実践世界編でTHE END
みたいなラストでまたトリュホーらしい潔さを感じ後味の良さもゴダールチックに感じた。
おそらく多分予想妄想だが、冒頭MGMマークが出る、大資本を抱えたトリュホーにしては、大プロジェクト映画。
製作費かけてSF的世界観を構築している、必見!
消防車の可愛いつくり
ユニフォーム
壁
扮装制服
未来部屋
等々
最小限セットで
無論CG皆無
で未来世界を作り上げていた。少しミニ簡素で可愛い世界だった。
物語は、とあるディストピアな未来。理想郷から遠い世界、本は悪という世界。
本は読んではいけない。主役オスカーウェルナーは、本を取り締まり、焼き払う逆消防士だ。妻ともなんだかソリがあわなくなり、ある日、みたいな導入。
妻はジュリークリスティ。2役もなかなかの苦しい台所事情が伺われる。
目がくりくりしていて可愛い。ジュリークリスティ、アルトマン作品や「ライアンの息子」の見憶えある女優さんだ。そつなく2役をこなしている感じ。
勿論ディストピア・ユートピア物といえば、理想郷から脱走・逃亡がなんとなくのイメージ。さらなる理想、さらなる自由求めラブしてランナウェイが基本。
本作もそんな感じに曲がる。
音楽は、バーナードハーマン。フランソワトリュホーがおそらくこだわった音楽家起用だと思う。消防車が進む音楽のいかにもな音の良さ。
トリュホーは、インタビューした愛好監督アルフレッドヒッチコックがよく起用したバーナードハーマンの音楽を心底やりたかったんじゃないのかなあ。音楽良いですよ、ヒッチぽくて。
ちなみに私も持参している
「ヒッチコック映画術トリュホー」の本、
名著であります。是非!この本、日本の某映像専門学校の教科書になっていたんでびっくりしたけど。モンタージュ理論、マクガフィンやら映画を伝える・学ぶ二人の会話はとても素晴らしい!
これみよがしに本の虫である、トリュホーが、表紙を見せつつあからさまに火で焼くシーンは、ひねくれたトリュホーのパンク魂を見た。ゴダール「勝手にしやがれ」写真が映る雑誌を燃やしていて笑った。どうやら欧州老舗映画本・カイエ・デ・シネマらしい。
好きで好きでしょうがない本なのに焼くという悪意!トリュホーらしい。
後次作「黒衣の花嫁」「野生の少年」と海外資本作品が続けられるようになるトリュホー。
wikiで調べると当時イギリス撮影で英語喋れないのが弊害となり、また主役オスカーウェルナーとも関係悪化があったようだ。
まあオスカーウェルナーそんな逸話を感じさせない演技だと思ったが。
いやあ面白かったです!
トリュホーミーツアジャー二の「アデルの恋の物語」が次目標だ。
さて
トリュホーの本ディストピアは、ユートピア?!
ぜひ!
トリュホーらしい小さくまとめた素晴らしく地味で、派手さ最小限削減したレイブラッドベリ原作映画化でござった。