星3、9 カサヴェテスのグロリアのニューヨーク子連れ旅
(注意‥超予測したレビューネタばれ有り。再レビュー。)
1980年作品。
脚本監督ジョンカサヴェテス。
音楽ビルコンティ。
全国東宝東和系で開催中の「午前10時の映画祭」「8」
2017年に入り3回目の参加。
ヌーヴェルバーグの怒れる子、トリュホーが魅せたトライアングル早熟なラブ「突然炎のごとく」
永遠のアクトレス、ヘップバーンのファッションライフスタイルチェンジなラブ「麗しのサブリナ」
今回3回目が、大好きな監督、ジョンカサヴェテス。
1番らしくないカサヴェテス作品という認識。
ジーナローランズ主演「グロリア」だ。
RCAコロンビアビデオで見た記憶。最初に見たカサヴェテス作品。
らしくない訳は、1番メジャーという世の評に対して、みてみるとホントこんな娯楽にしたてようとしたカサテヴェスのあんたり本意じゃないような映画に見えた。
のちカサヴェテスの自由で、個人的で、感情がぶつかりまくる諸作、過去作品を見てくると本作の特異な位置が見えてきた。
「アメリカの影」の若者たちの都市とリアルと苦しみとジャズ
「フェイシズ」の酒にゆられた男女に見える罵詈多言、痴話痴話小言な暗闇。
突然妻はぶち切れた、が、私はそんな彼女を愛して見つめる「こわれゆく女」
フラフラな女、優れる女優家業なゆらぎと幻想とアクトと舞台「オープニングナイト」
舞台と犯罪をない交ぜにしつつ劇団の尻を叩き金に火がつく個性的なノワール
「チャイニーズブッキーを殺した男」
本作次の遺作。夫婦の演じあうラブ消失な対話、隠れた傑作「ラブストリーム」
見られる限りに見て、
(「ハズバンズ」「ミニー&モスコウィッツ」ソフト化希望。初期の「愛の奇跡」「Too Late Blues」もメーカーさんご尽力発掘願う)
再び考えると「グロリア」は、あまりにも自由のない、物語にとらわれたカサヴェテス作品に見えたのだ。
のちリュックベッソン「レオン」への影響(ベッソンなかで素晴らしくグロリアのリメイクだと個人的に思う。)
ウォンカーワイ「天使の翼」のジーナコスプレ
とうとう
ジョンカサヴェテスの本作の影響があった。
あとジーナがやけに子供につらく当たっていた印象、汚い都市空間、そんな前鑑賞のイメージ。
11月中旬、新潟ティジョイにて鑑賞してきました。
なーるほどなあ。
いやあ!おもしろかったなあ!なんて、ぜんぜんぜんぜん言えない(笑)
いび、つ、な映画だった。
かなりこの、いらない描写まんさいでね、こんな会話いらないろうという台詞応酬で、カットできるなら、かなりカットできるところをかなり引き延ばした映画だよなあ。
はいこれ、結論。
冒頭叫び声のようなビルコンティのジャズと油絵からはじまる。
その絵からつながり空撮のお金をかけたニューヨーク上空風景。ほんとらしくない絵が続く、秀抜豪華なタイトル。
全編をつらぬくビルコンティのしっとりジャズ。必見必聴。
あと極めてジーナローランズをヒロイズムに撮った映画ともいえる。
ジーナの顔面、口元、煙草を咥えるのをながめる映画だ。
だからジーナのヒロイズムに萌え、ファッションに魅力を感じ、この物語事態に興味の無さそうなカサヴェテスの姿とたぶるように煙草を吸うジーナに惚れ込む映画だ。
ジーナのパジャマに着こなし良しのレビューに納得、なぜか和物な部屋で苦笑い、日本風な内装でわらっちゃったよ。
ジーナに水をさすかのようなモジャモジャ少年のリアル台詞やひっぱる気弱さ、か弱さ、ひよっこさと不器用さ、ピュアネス。そんなに魅せるかあのモジャ少年のストーリーテーリング。
出るな出る
ここにいろいない
わがまま言うな言う
気の利いたこと突然言う
子供じゃないいやこども
そんな物語だ。
それがニューヨークのこきたない都市と部屋空間に逃走にくりひろげられる。
銃撃戦なんて、まあまあ、不親切。突然はじまり、突然終わる。
ひとアクション盛り上げられそうなシーンなのに、ジョン監督は全く撮る気もない簡素なガンファイト。
ある意味必見だ。
(超ネタばれ)
私は本作見なおしてラスト、2人は死んだとみたけどねえ。
どこまでもジーナは、子供と仲良くなろうとせず、ついて離れる物語。
カサヴェテス本を見ると、ジーナは、リアルに子供のない女性とギャングの情婦を演じようと試みたみたいだ。
あんまり気乗りしないカサヴェテスもコロンビアから要請を受け脚本を書いたようだ。
また本作のヒットを受け「グロリア2」の脚本も書いたようだ。2人が何年かたち再び会うみたいなシナリオだったようだがお蔵入り。
ジーナのグロリアな舌なめずりとこの野郎ことば、立ち振る舞いをお楽しみあれ。
さて
カサヴェテスのグロリアのニューヨーク子連れ旅
ぜひ!
個人的追伸
こういう改めて再見シリーズ、とか、本当に好きな作品を全くレビューしてないということ。こころに沈殿している大好きな作品、少なくとも50から100本ほどあり。マイペースに語彙力まちがいながら伝達してイケればと思ってます。
(注意‥超予測したレビューネタばれ有り。再レビュー。)
1980年作品。
脚本監督ジョンカサヴェテス。
音楽ビルコンティ。
全国東宝東和系で開催中の「午前10時の映画祭」「8」
2017年に入り3回目の参加。
ヌーヴェルバーグの怒れる子、トリュホーが魅せたトライアングル早熟なラブ「突然炎のごとく」
永遠のアクトレス、ヘップバーンのファッションライフスタイルチェンジなラブ「麗しのサブリナ」
今回3回目が、大好きな監督、ジョンカサヴェテス。
1番らしくないカサヴェテス作品という認識。
ジーナローランズ主演「グロリア」だ。
RCAコロンビアビデオで見た記憶。最初に見たカサヴェテス作品。
らしくない訳は、1番メジャーという世の評に対して、みてみるとホントこんな娯楽にしたてようとしたカサテヴェスのあんたり本意じゃないような映画に見えた。
のちカサヴェテスの自由で、個人的で、感情がぶつかりまくる諸作、過去作品を見てくると本作の特異な位置が見えてきた。
「アメリカの影」の若者たちの都市とリアルと苦しみとジャズ
「フェイシズ」の酒にゆられた男女に見える罵詈多言、痴話痴話小言な暗闇。
突然妻はぶち切れた、が、私はそんな彼女を愛して見つめる「こわれゆく女」
フラフラな女、優れる女優家業なゆらぎと幻想とアクトと舞台「オープニングナイト」
舞台と犯罪をない交ぜにしつつ劇団の尻を叩き金に火がつく個性的なノワール
「チャイニーズブッキーを殺した男」
本作次の遺作。夫婦の演じあうラブ消失な対話、隠れた傑作「ラブストリーム」
見られる限りに見て、
(「ハズバンズ」「ミニー&モスコウィッツ」ソフト化希望。初期の「愛の奇跡」「Too Late Blues」もメーカーさんご尽力発掘願う)
再び考えると「グロリア」は、あまりにも自由のない、物語にとらわれたカサヴェテス作品に見えたのだ。
のちリュックベッソン「レオン」への影響(ベッソンなかで素晴らしくグロリアのリメイクだと個人的に思う。)
ウォンカーワイ「天使の翼」のジーナコスプレ
とうとう
ジョンカサヴェテスの本作の影響があった。
あとジーナがやけに子供につらく当たっていた印象、汚い都市空間、そんな前鑑賞のイメージ。
11月中旬、新潟ティジョイにて鑑賞してきました。
なーるほどなあ。
いやあ!おもしろかったなあ!なんて、ぜんぜんぜんぜん言えない(笑)
いび、つ、な映画だった。
かなりこの、いらない描写まんさいでね、こんな会話いらないろうという台詞応酬で、カットできるなら、かなりカットできるところをかなり引き延ばした映画だよなあ。
はいこれ、結論。
冒頭叫び声のようなビルコンティのジャズと油絵からはじまる。
その絵からつながり空撮のお金をかけたニューヨーク上空風景。ほんとらしくない絵が続く、秀抜豪華なタイトル。
全編をつらぬくビルコンティのしっとりジャズ。必見必聴。
あと極めてジーナローランズをヒロイズムに撮った映画ともいえる。
ジーナの顔面、口元、煙草を咥えるのをながめる映画だ。
だからジーナのヒロイズムに萌え、ファッションに魅力を感じ、この物語事態に興味の無さそうなカサヴェテスの姿とたぶるように煙草を吸うジーナに惚れ込む映画だ。
ジーナのパジャマに着こなし良しのレビューに納得、なぜか和物な部屋で苦笑い、日本風な内装でわらっちゃったよ。
ジーナに水をさすかのようなモジャモジャ少年のリアル台詞やひっぱる気弱さ、か弱さ、ひよっこさと不器用さ、ピュアネス。そんなに魅せるかあのモジャ少年のストーリーテーリング。
出るな出る
ここにいろいない
わがまま言うな言う
気の利いたこと突然言う
子供じゃないいやこども
そんな物語だ。
それがニューヨークのこきたない都市と部屋空間に逃走にくりひろげられる。
銃撃戦なんて、まあまあ、不親切。突然はじまり、突然終わる。
ひとアクション盛り上げられそうなシーンなのに、ジョン監督は全く撮る気もない簡素なガンファイト。
ある意味必見だ。
(超ネタばれ)
私は本作見なおしてラスト、2人は死んだとみたけどねえ。
どこまでもジーナは、子供と仲良くなろうとせず、ついて離れる物語。
カサヴェテス本を見ると、ジーナは、リアルに子供のない女性とギャングの情婦を演じようと試みたみたいだ。
あんまり気乗りしないカサヴェテスもコロンビアから要請を受け脚本を書いたようだ。
また本作のヒットを受け「グロリア2」の脚本も書いたようだ。2人が何年かたち再び会うみたいなシナリオだったようだがお蔵入り。
ジーナのグロリアな舌なめずりとこの野郎ことば、立ち振る舞いをお楽しみあれ。
さて
カサヴェテスのグロリアのニューヨーク子連れ旅
ぜひ!
個人的追伸
こういう改めて再見シリーズ、とか、本当に好きな作品を全くレビューしてないということ。こころに沈殿している大好きな作品、少なくとも50から100本ほどあり。マイペースに語彙力まちがいながら伝達してイケればと思ってます。