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ツァイミンリャン監督「青春神話」

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星4、0 ツァイミンリャンの水辺に浮かぶ台湾若者たち



1992年作品。
脚本監督ツァイミンリャン



台湾映画のお気に入り映画監督、ツァイミンリャン。
ほぼ全作見てきました。

初めて見て凍りつくほど感動したNHKで放送してたまたま見た「愛情萬歳」強烈に感動した、し、こんな青春映画がアジアで撮られていた事にショックだった。日本映画負けた とも思った。確実に負けたと思えたた。
むなしい、さみしい、ひとりを良く知り、表現している映画監督だと思った。
こんなセンス凄いと心底思い新作の「河」をとびつくように見に行った。

それで初の劇場鑑賞となったツァイミンリャン映画。それは、「苦痛」のシャオカンのセクシャルヒーリング。実は最高傑作と想えてきた「河」

次作は挑戦勇猛果敢な近未来2層ミュージカル。それは二つの世界の男と女、ヴェネチア受賞の「hole」こちらも劇場で涙涙した作品、パンフ、DVD所持。

次は時を巡るすれ違いツァイミンリャンの時計映画、劇場鑑賞「ふたつの時、ふたりの時間」リスペクトゲストにジャンピエールレオ客演。

原点回帰を映画館に閉じ込めツァイミンリャンのニューシネマパラダイス歩き「楽日」

そして異界に迷い込んだツァイミンリャンのAV、こちらも大傑作の「西瓜」DVD所持。

もはや消滅世界に3人の人間と謎の障がいな人たち「黒い眼のオペラ」閉塞感満載なツァイの世界崖っぷちに花咲く雑草映画

引退作品「効遊ピクニック」はまだ見れてません。買って見たい感じ。その後短編を何作か発表してはいるツァイミンリャンだ。







棚から1枚掴み見るシリーズ。今回は見たくて買ったシリーズ。レンタルにはないシリーズ。

台湾の作家、もう引退したツァイミンリャン監督作品。


1回見て、あれ!やっぱり面白いからながらで見れないと思い停止経験あり。
竹書房ブルーレイ1枚掴み、、時間しっかり確保、覚悟準備し、ようやく鑑賞しました。



うわあ処女作っぽいけど、相変わらずの鋭さと青臭さと作風根底根源変わらない面白さがありましたねえ!

わりと直線的な物語
音楽がついてて映画的
だけど「根っこが暗い」(祝福)

なんかカットしてよさそうな無駄な場面もあるし、
このくだりいる?的場面あるし、そこが処女作たる由縁かも。

話しはショオカンがブスリと何かをやる所からはじまる。それがすべての物語の発端かも。
ショオカンは父、母と住む予備校生。
そこに遊び人謎の男ひとり。彼はあることをしてしのいでいる。もうひとりの友人とともに夜をうごめく。

冒頭の素晴らしいショットで全てがわかる簡潔力にツァイミンリャンの編集力がわかる。

その遊び人に絡む女の子ひとり。
このトライアングルな三角関係が物語全て。台湾の街に溶け込む

男と女
アパート
ボロさ汚さ


流れる
溜まる
淀む
排水する(ツァイミンリャンの頻出心象風景)

セックス
暴力
行き詰まり
怒り
むかつき
家族
思いやり
つきはなし

が台湾の風景ととめに
カメラワークなんて存在皆無な定点モンタージュ

ツァイミンリャンの定点モンタージュは、
得てして

見づらい
わかりにくい
不親切

なんだが、これほど演技しない剥き出しのシャオカンの青臭さは必見!

演技なんていらないんだよ!
何がスタニ〇〇〇理論だよ!

と無言で怒られてるかのような存在感だ。だから素晴らしい。全て台詞が解決しない見せ方もある。

ツァイミンリャンは、もともと演劇畑から映画に入った方なんで、そういう心得はあると思う。

以後シャオカンはツァイミンリャン映画に全部出演する俳優となる。そうトリュフォーのある時期のジャンピエールレオのよう。ツァイ監督の分身のよう。

ラストのシャオカンの感情も2人の出口もあ~青春だなあとは間違いなく思えない神話

ひたすら思い悩み
ひたすら騒ぎ
ひたすら嫉妬し
妬み、覗き見る青春

だから「暗い」だが、
青春なんてこんなもんだろうよ!ツァイが台湾から語る三文記事のような少年たち。

こんな映画すぐ日本映画で撮れそうにみえて、いやいやなかなか撮れない撮れない。素晴らしくエッジが効いた青春映画でございました。

青春映画は判りやすいもんばかりではありません(ン百の映画が明るいでしょ日本映画特にね。いやそれはそれで健康的消費にいる。んですが、真に迫るものはという意味で。)明るい要素よりより消極的な要素をどう描いたかによるんかなと最近想います。


ラストの風景がまたはじまる台湾を魅せてくれました。



さて
ツァイミンリャンの台湾に浮かぶ罪な匂い
それは
水に浮かぶトライアングル

素晴らしくわりかし青春してた根暗なツァイミンリャン映画だった。

いやあ2019
やっと見れたあ!

自宅鑑賞ベストテンに入ります!!!

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