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サモ・ハン・キンポー監督「鬼打鬼」

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1981年
脚本監督サモ・ハン・キンポー。



まだ見てないカンフー映画系を見てみようシリーズ。

今回はデブゴンことサモ・ハン・キンポー作品「鬼打鬼」(きだき)だ。

本作未公開作品、サモ・ハン・キンポー監督作品としては7本めにあたる(著者「allcinema」調べ)

ビデオのジャケットでは判っていた。が、まさかサモ・ハン出てるとは。いやよーく考えると。
昔ポニーキャニオンから「香港エンターテイメント」というビデオレーベルがあって、無料貸出予告編のビデオを私はレンタルするフリークスだったんですが、そこで本作紹介ナレーションで

「きぃぃいいい~だあああきぃいいいい」

と叫んでいていた記憶あり。あと中村ゆうじさんのナレーションで紹介する予告編集もあった。ポニーキャニオン製、ポニーキャニオンはカタログも作っていて、2冊ほど取り寄せ眺めていた少年だったと記す。

のちのち日本にキョンシーブームをもたらした「霊幻道士」シリーズ、テレビ「ライライキョンシーズ」でお茶の間キョンシーブームがくるわけだが、まあある意味サモハンがキョンシーブームに携わっていた事実もある気がする。

そんな「キダキ」ジャケット写真、裸サモハン(笑)腐乱キョンシー。

全く読めない中身。
キョンシー映画は、キョンシー始祖映画か?と思われる始祖映画リューチャーフィーのキョンシー映画「霊幻少林拳」は見た。道士さまやあの御札貼ってキョンシージャンプや死者を届けるなど何気に表現されていた1979年の1作だった。

棚から1枚掴み鑑賞となった。



勿論サモ・ハン・キンポーことデブゴンことサモハンって映画監督として幅が圧倒的にある関係だなあとは思ってはいたんだが。

はい滅茶苦茶面白かった。
2019年自宅ベスト春でたあ!という感じだった。もー見たこと無い世界観だった。

まあある意味サモ・ハン・キンポーが魅せるキョンシー映画という側面はある。

のだが、本作が「未公開」として封印されるのも物凄くわかるんです。

サモ・ハンの処女監督作品「サモ・ハン・キンポーの少林寺怒りの鉄拳」でもアンモラル描写やスプラッター描写割りと1作めから入れる表現をしていた。

本作はサモ・ハンが浮気の濡れ衣を着せられ、サモハンキョンシーお化け屋敷に閉じ込められアルバイトしたり、脱獄したり、殺しあいしたり、スプラッターあり、

ラストは
不倫した元妻を蹴り上げるという女性軽視キックをするという凄まじい「終」こんな映画の終わり方あったのか!という新鮮刺激を食らいました。キョンシー映画なのにね。

キョンシーは、腐乱系。ウジ虫、ミミズ君のっかる系だ。腐ってるけどお、カンフーバリやります、うじたかるけど蹴りあげますサービス有り(笑)

サモハンが不倫、度胸だめし、ギャンブル、スプラッター、全裸、脱獄、騙しあい、ラブ、信じる信じない、妖術描写満載。

死体を操る悪い道士(キョンシー)対サモハンが戦闘必見。
死体に生卵かけろ!とか
何時に何しろ!とか

良い道士対悪い道士の戦いもあり。

ラストは、やぐらをくみサモハン道士ちゃんちゃんこを着て、全裸赤字一筆書きを塗りたくられ、

しっかりした面白カンフーと剣と帽による素晴らしいカンフーが見れました!これが実に素晴らしい!
と言っても、サモハンは猿に取りつかれたテイで猿まねしてます(悪)サウンドも猿の声がしておふざけ満載。

サモハン作品に気づくたまにあるのが音楽のパクリ!結構ほかサントラから拝借したような音がかかるのがあり、これがソフト化を困難にしているとも最近判ってきた。「片腕ドラゴン」のドニーイェン作品もそうなのだが、「悪漢探偵」も「007」のような音楽だった。

ラストまで濡れ衣、仇討ちを流されながら、じり貧のサモハン夫婦のおかしなキョンシー仇討ち物語を楽しめました。

いやあこれさあ
ブルースリー
ジャッキー
ユンピョウ、
撮れるわけない!

ジャッキー、ユンピョウの頼れる先輩、サモ・ハン・キンポーならでわの悲哀が詰まったキョンシー物で見たことないキダキでした!

サモハンがますます好きになりました!



さて
サモハンが魅せる
サモ・ハン・キンポー監督キョンシー仇討ち物「キダキ」

サモ・ハン・キンポーファン
キョンシーファン
必見の素晴らしい1作でございました!

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