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ぼろ切れ男達のニワトリ小屋カンフー
怒れるドラゴン四天王
1973年作品、74年日本公開。発売元ツイン。販売元キングレコード(発売元)
製作、配給ファーストフィルム。
監督ジミーウォング。
82分短縮ドイツバージョン。
ビデオ版は本来公開時のらしい。
キングレコードが魅せたジミーウォング作品リリース。
ジミーウォングは60年代から活躍する香港アクション俳優。カンフーはジャッキー、ブルースリーのような習いは無い、もともと水泳選手だったとのこと。
タランティーノ人気にあやかり、「キル・ビル」公開の2003年あたしに発売されたジミーウォング作品。本作は雑誌「映画秘宝」主催の映画祭でジミーウォング来日と共に上映された由縁ある作品。
なにかスムーズに発売されない理由があるのかな?
と「片腕ドラゴン」はすんなりいったのになんでだろと思いつつ。
タランティーノの大オマージュを捧げた「片腕ドラゴン対空飛ぶギロチン」は、東映戦隊物とゲーム「ストツー」と奇妙な間のあるカンフーと飛び道具「ギロチン」が魅せる今まで見たことないワンアンドオンリー娯楽作品だった。カンフーごりごり作品じゃなく、お客様に楽しんでもらうジミーウォング魂が詰まった作品をタランティーノが、しっかり吸収していた事に驚いた。どんな重箱つついてるのよ的視点において。
本作リユースルーチン歩きで見つけたキングレコード。棚から一枚掴み鑑賞となりました。
見たらこれまたなかなか珍妙で足があるのかいや重たいのか、雑なのか味の濃いカンフーもどきな四天王怒れるドラゴンだった。
まず、アンモラル描写ある。これは発売も遠のく。
スプラッター
動物殺傷
残酷
虐待女(レイプ)
お得いのジミー絡みシーンもあり、これはなかなかなの作品だなあと。
上記該当項目あるとなかなか発売困難になるという代表格のような感じ。しかも物語にはとって貼り付けた重要性無し。脈略のない物語展開。
だけどジミー監督だけに、こだわりやキャラ見せ場を考えていた。インタビューでしっかり答えていて、この4人が集まる事は無いとのこと。ゆえに四天王のキャラがまず大変面白い。
1人はカンフー場主催者。1人はボロボロになった男でこの方がオモロい。終始ボー然としていて恋すると急に、後半凛々しくなる。髪型かっこ良くセット。今まで見たことなかったしかもカンフー映画で。この味つけはなかなかのもの。
1人はなんだか巨体でフルボッコになった所からスタート。
ジミーウォング師匠も現れ与太飛ばしながら、煙草を吹かしながら四天王を結びつける。
音声解説も聴いてみたいなあ。
ラストの何でか知らない鶏場での決闘が、なんだか面白い。ジミー監督曰く「見せ場を作りたかった」とのこと。
なかでも滅茶苦茶印象深いのが謎の日本人。
「武」
という黒い扇子をたえず仰ぐ。対決になると
「キュイイイイーン」
とノイズピーピー音がながれその扇子を真っ二つに裂くという印象づけ。毎回変わらず。
「どんだけ扇子持ってんだよ!」
「あなたは日本人なのに、武士道を仰ぎ、やぶきどっちなんや!」
というくだらない突っ込みをいれたくなるキャラ。
そして2本のふ菓子のような黒い棒を使う。手下は皆虚無僧の籠を被ってるし笑えます。水に入っても着用する根性。
このキャラクター描写や音楽的センスは、間違いなくジミーウォング大先生のスバらし功績ではないかと思ってますね。なんで日本人がノイズミュージックなの?結構うっさいから。ずっとなってっから、。
このジミーウォング作品のポイントとして武器のバラエティさも凄くて、ショウブラザーズ作品もそうだけど、
いきなりヌンチャクほうてきたり、
なんか鎖がまほうったり
とっても面白い!結構乱雑な楽しさがある。
ブルースリーの作品はわりと印象的に出すカット割りしてるけど、。
あと敵のおかしな間とか四天王のいきなり残虐性披露とか
ジャッキーやブルースリー作品にはない、アンチモラルを放り込む娯楽姿勢は、ブルースリーはジミー先生と写真を撮られたくなかったような扱いだったのかもしれないが、少なくともインタビューで日活の小林旭作品や西部劇からの影響だよ!とあけすけに語るジミーウォング監督の姿勢は、素晴らしき表現者だと思う。だってユニークだから!見ればわかるけど、。
傷や血スプラッシュあたりまえ
おんな、娼婦、殴リあたりまえ。
それでいて
傷ついたもの
弱き人間たちに同情心が垣間見える。これもジミーウォング監督ならでわ。いきなりボロボロの男達が登場なんてマカロニウエスタンっぽいなあ。
カンフーは「かた」じゃなく、あくまで「喧嘩カンフー」のよう。
正統派カンフー
本格派少林寺
じゃないジミーウォングカンフーだけど、味がある、形が違う、作風が違うだからカンフー映画面白い。
さて
ジミーウォング作品
マカロニ四天王
ぼろ切れ男達のニワトリ小屋カンフー
怒れるドラゴン四天王
いやあ見たことないカンフー映画でした!あっぱれ!
ぜひ!