1973年日活ロマンポルノ。
脚本桃井章。
監督田中登。
日本映画の裏街道から今や名画座のメインストリームをなす映画現象「日活ロマンポルノ」
その中でも絶大な人気を誇る3代人気監督として君臨している監督達、神代辰巳、曽根中生、そして田中登だ。
田中登作品をおさらい。
間違いなく50年後の名画座でも上映されているドヤ街達天使の解放区「うち。この街が好きやねん」芹名香の一世一代の街放浪絶望歩き「マル秘色情めす市場」
シンプルなサドマゾに雪辱の雪風景が広がる、私の中のロマポル10傑に入る「責める」
もっと評価上がって欲しい、日本映画史上の一級怨念スラッシュホラー「丑三つの村」
本作は田中登監督未見作をレンタル。何やらピンクなジャケにブライト姿。ほぼノーマーク作品。
カナリアの歌が耳にうるさいなあというほどの連呼。
不思議丸出しの氷に乗る不思議引きずり廻し。
冒頭からただならぬ雰囲気。
からの、斎藤工と鈴木福君を足して太らせたような若き風間杜夫。彼が出てからの一連のガヤガヤ引っかき回しがオールカットになってもよいほどの主演、山科ゆみを見つめる映画。
山科ゆみのスナックママ、父の風情が大変素晴らしい。執拗にボコるので若者の通過儀礼のようだ。ある意味必見。
このロマンポルノの「暴力」はどの作品でも必見。
ていうかロマポルの暴力がどこで発動されるのか結構重要だ。
無垢な笑み
完全にいってる突破口スマイル
無用に突き進む歩き
無駄に胸を出す
無駄に紫の花がつく
カナリアの歌うたいがいつのまに恋にめざめ
なんやら闘争に目覚める。さながら田中登の凌辱版マイクニコルズ「卒業」のようだ。
「おとおちゃん!!!、、。おとおちゃん!ベロベロするか!」
とやたら擬音語を使う風間杜夫が笑える。
後半もなかなか強引展開。
何やら風間杜夫パートナをばっさり切ってもいいのでわないか。
この風間杜夫のボコラレ方必見。
とにもかくにも明るい出演してるには、マイナスポイント満載なのに無駄にしかもナチュラルスマイルありきの妖精攻撃を
やや太めの風間杜夫と伴に御覧ください。
さて
田中登のカナリアの恋
卒業するカナリア
ぜひ!
追伸
なんか風間杜夫の出るロマポル、なんかね相性悪いんだよなあ。神代辰巳「壇ノ浦狸合戦」だけど。