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黒沢清監督「散歩する侵略者」

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星4、3 黒沢監督の清のスターマン



脚本(他1名)監督黒沢清。



日本の今や世界の「クロサワ」になりつつあるホラー界の黒沢清監督。

初期ポルノに見せかけながらもゴダールから怪物映画から学生運動までくくるはじめのエポック「ドレミファ娘の血が騒ぐ」

オリジナルビデオ期には、沢山のアクションノワールを哀川翔と撮りあげた「復讐」シリーズや「ヤクザタクシー」等々。

ホラーを撮り、バディ映画「勝手にしやがれ」シリーズ(1作目のみ鑑賞)

伊丹十三とコラボして永久追放マボロシとなったハウスホラー、今や見るの困難。劇場鑑賞した「スィートホーム」

あまりにもびっくりして2度見にいったサイコホラーのエポック「CURE」パンフ、DVD所持。

そのパソコンから世界侵略はソロリとやってくるミドル級傑作で海外リメイク済「回路」

家族物にしてみたけど、どっから切っても冷たい黒沢清「トウキョウソナタ」

役所は木にこだわる、長年積年企画「カリスマ」

夫婦はいつしか幻を求め旅に出る「岸部の旅」

たぐり寄せて見てきた大好きな映画監督、黒沢清監督だ。

そんな清監督の新作、予告鑑賞したとき、なんか黒沢清映画の集大成満載を感じる。

触れる、侵略、イライラ、愛不毛、意味不会話、、、。

原作、芝居上映あり、だが、カンヌ参加!とのこと。

やーこれは気になるということで、2017年9月で1番気になる作品でした。
夕方のかい、イオンシネマ南鑑賞した。




いやあ、爆笑しながらも。完全予算倍増。

まさしく一言
「キヨシ黒沢のスターマンじゃないっすかー!」

これまでの黒沢清集大成世界のよう。「スターマン」は、ジョンカーペンターの優しい人型宇宙人ラブ、ジェフブリッジス宇宙マン物語の傑作だ。

本作もキヨシクロサワのスターマン仕様だす。

原作の概念をイカしつつ、しだいに迫り来る有象無象をかわしつつ、
世紀末が来たー、
終了間近
カウントダウン歩く人
うちらどうする?

という終末感ただよう物語。
勿論ぎりぎりチープなCGでうめつくされつつドラマは、黒澤清節満載!

もうとにかく私はあの女の子が胸に来たなあ。爆笑もしたし、もの凄く小気味よい動きかつすばやい暴力。必見だ!なんかね気持ちよかったよね。
「ターミネーター2」のリンダハミルトンか彼女かってくらい。不気味かつ生意気!笑ったし!

清節たる存在感は、まさしく本作の龍平君だ。宇宙人だよ、探すよ、行くよと清節たる

不穏で
迷惑で
常識外れな
おかしな人間が出現。
これが清イズム。
「CURE」の萩原まさと
「岸部の旅」の浅野忠信
「クリーピー」の香川照之
に当たる方だ。
観客を煙にまき
いやあな思いや
珍しい光景や
いらつきや
なにをしてんだよ!おまえは!役割
意味不明言動なげる方々だ。龍平くんにしか、できないよねえ。これね。見た後いろいろかんがえるけどね。つまぶーだったら、佐藤隆太だったらとかね、いやいやなんかねあわないかもみたいな。だから良かった。飄々淡々と演じていた。
必見。

そして本作の受けであり、怒りのイライラ美貌をふりまく長澤まさみ必見!
まさみ様もある意味キヨシイズムの頻出キャラだ。
いらいらいらいらしている人間
なやむ人だ。
「CURE」の役所さんの位置。本作の長澤様は、もう「セカチュー」の手脚の長い若い女優ではない。
立派な悩める
このクソめんどくさい侵略トやらにつきあわされるヒロインだ。ある意味観客視点。

そしてそして本作でもうさんくさい裏ライターを好演した長谷川博己だ。物語のガイドでコンダクター。
ラスト付近良かったなあ!キモ良い酔かったなあ。

黒沢組たる
キョンキョン
東出(爆笑、出方と台詞で。出落ちに近いけど。)
前田敦子(マエアツさんもだんだん色気と演技が成長している気がする)
笹野裏ダークデカ(笑)

総て必見。

なんかね
こんか贅沢で
やりたい放題で
豪華キャストな黒沢清
で、
やりつくした世界観
集大成な黒清世界


とおっても良かった!
だってね
こんな変な映画やっぱりないでしょう!いまどきね。

はいりこめないと全然面白くないと思います。

いやあラスト付近
見たことない清ワールドの到達点で良かったなあ。
「トウキョウソナタ」ともちがうし。
「岸部の旅」とも違うし、岸部よりかもだけど。おもしろかったですね。


予期せぬ旅が清総括フィルムでした。




さて
黒沢監督の清のスターマン

またの名を
清の散歩するインベーダー
リアル友達編

黒沢清ファンはマスト!

ぜひごらんください。

2017年劇場邦画ベストスリーです!

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