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北野武監督「アウトレイジ最終章」

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星4、2 北野武のラストアウトレイジカーニバル(特盛集大成レビュー)



製作バンダイヴィジュアル(1作目から協賛のバンダイさん)ほか。
撮影柳島克己。
音楽鈴木慶一。
衣装黒澤和子(黒澤明、娘「アウトレイジ」シリーズ担当)
脚本監督編集北野武。



日本のツービートから今や世界のキタニスト。我らがタケチャン事、北野武監督。

しゅべくり漫才で漫才ブームにのり猛烈な毒舌漫才と早口で牽引したコンビ「ツービート」のボケ、ビートたけし。

ここで見てきたテレビ番組おさらい。

その勢いはピンになり、フジテレビの伝説コメディ番組「俺たちひょうきん族」で一躍大人気。

北野イズムを師事となすタケシ軍団を率いて笑いをつくる「スーパージョッキー」から「ビートたけしのお笑いウルトラクイズ」へ。軍団ピン化は、それぞれが個性を発揮、ダチョウ倶楽部、出川哲朗、バウバウ松村も売れせんへ。

北野武イズムがすでに表現されていた「ビートタケシの思わずわらってしまいました」2時間特番シリーズ

スポーツ番組「ビートタケシのスポーツ大将」

今や定番とかした座ってVTRを見てコメするテリー伊藤共作の「ビートたけしの元気が出るテレビ」

所さんとくんだ「ドラキャラが狙ってる」

などなどお茶の間を割らし続けてきた北野武。

1989年深作欣二監督が降りた題材を代わりに撮ることからはじまる。日本映画の革命革新作でかなりのエポック、それは悪いデカ「その男凶暴につき」金ピカのVHS新作レンタルを一時間以上粘って借りた思い出の作品。見終えた後、キタニストになりサントラを求め間違えてサティのピアノCDを買い苦虫銭払った幼き浅き思い出。

すぐさま生まれたいまだ根強いファンを獲得するキタニストの間の最高傑作率高し、バットと野球とやくざと旅「3-4X10月」本作と「最終章」のガンアクション同一性顕在、「ソナチネ」同様。固定の発砲人と撃たれ横たわる多量死人の構図だ。

われわれはきこえないピュアなサーフボードラブ、こよなく愛するラストのグリコおまけカット(武談)に今でも落涙「あの夏いちばん静かな海」

マスターピース死亡遊戯、海辺でキタノブールーを前にして狂乱遊びて死す「ソナチネ」10回以上はみている、俺のトランキライザー。

セックス、映画、ハエハエナンセンスエロスビート、ビートタケシ監督「みんなやってるかあ」

事故後初の脚本劇映画は、おわっているのか青い春いやはじめるんだよ!私の「キッズリターン」

世界が目を開きベネチアが揺れた生死の無口ドローイング「HANABI」

舞台は海外バカヤローぐらい知れよバカヤロー。海外製作を試みたある意味異色作「Brothers」

父は菊次郎、子はおかしなおいちゃんと夏のロードムービー「菊次郎の夏」サントラのテレビ引用率高し

2人は俺にとっての人形浄瑠璃さオムニバス「Dolls」

停迷期に近い、武監督のオムニバス式映画の映画「監督ばんざい」 

劇映画勝新の名作をリメイクしてヒットした金髪の市「座頭市」

俺は芸人でもし失敗していたなら2人の武の内省的後期マスターピース「TAKESHIS´」

武のゲージツ論「アキレスと亀」

俳優演出からキタノ暴力描写の極北ヤクザ映画「アウトレイジ」大ヒット

そして、時代は関西韓流をまきこむ「アウトレイジビヨンド」

乾いてユーモラスなじっちゃん、おじいさんのまだまだやったるユーモアギャング映画「龍三と七人の子分たち」 以上「みんなやってるかあ」以来全て劇場鑑賞している。


最新作「アウトレイジ3」こと「最終章」、予告閉眼、ツィッター情報遮断。監督17作目、朝イチユナイデッドシネマ新潟ポイント無料鑑賞してきましたあ。



前作「ビヨンド」にも増しての台詞多め、普通の映画仕様になっている。これがびっくり!ラストに相応しいわりと混んだ抗争劇を淡々としたタケシリズムで描き終えた。


冒頭久々に見るどこか硬質のキタノブルーな海と冒頭を告げる絡み。

クレジットも英字幕入り丁寧なテロ出し

タイトルは、「アウトレイジ」同様の車上空にかぶってからの「OUTRAGE最終章」

撮影は「3-4X10月」からの北野組柳島さんだ。横移動の画面があるとなんだか続々する。が、今回はあんまり無し、どっしり顔面を捉えている。

衣装の黒澤明娘、和子さんの衣装も必見、西田さんの茶色スーツがイカしてたなあ。白竜さんのシルバーもむしろ似合いすぎで怖い。


簡単にまとめると、
台詞より多め、芝居最多最大の見せ場。
バーローこのヤロー度やや少な目
怒号限られた人のみ
残酷なタケシdeathシーン少な目
北野省略少なめ。いきなり死体ありだったね。
銃アクションラストに相応しく盛大な感じ。

要は本作の見所は、ドラマだ。チラシにもある、裏切り、駆け引き騙しだ。とくと一流の怒号と男芝居ご覧あれ!

大友タケチャン出番わりと少な目だが以下の出演者が全ての見せ場で終結だ。

私は北野組オールスターが一堂に会すだけで、かなり要所要所で熱くなった。

なんせ「その男凶暴につき」で対峙した我妻デカ(武)とキヨヒロ(白竜)が同画面で絡む、

「ソナチネ」で喫茶店ボーイになっていた津田寛が、韓流やくざになりはて

「ソナチネ」で似合わないアロハを着ていた今やお茶の間浸透の大杉漣のポロシャツ会長に笑い

「その男凶暴につき」の裏ボスは、今や幹部候補の腫れぼったい岸部一徳の声

往年の北野組がカーニバルのようにドスをきかして最後の戦争にドラマぶるだけでかなりの満足だった。

ほか
前作から出してよ!ノリノリの悪役を関西弁でがやしまくる花菱系西田敏行の口元にしまりないあの口手を見逃すな!

今回大フューチャーの迫力。病から復活して魅せる、塩見三省の手のひらを見逃すな!

ほぼ脱ぎ要員のようなピエール瀧(笑)瞬間出演の原田泰造
念願という出演だった「殺し屋1」こと大友子分役の大森南朋。「3-4X10月」渡嘉敷さん、「ソナチネ」の寺島進の位置。
若頭的不適な笑みを魅せつつドついていた池内博之。今やジャッキーチェンと共演までに。さりげなかったけど良かったなあ。
名?さん、光石の貧なる男たちも挟み込む。
今回は出番少な目な刑事パート、松重豊さんの素晴らしい演技必見!ふるえたわあ、そして「キッズリターン」を思わせる結末をともにブチ迎える中村育二。

ラスト付近のガンアクションも必見。「ソナチネ」想起したと指摘あるが、「3-4X10月」からあるスタイルだし、大人数スタイルは「TAKESHIS´」でも挑んでいた、必見。

韓流の男たちに白竜と津田寛治。あとあのボスの方が謎すぎで怖いわあ、西田さんとの絡み必見!

それぞれが魅せ尽くす最終章。おなかいっぱい感たっぷりの前作をしのぐ芝居堪能。

ラストのタケチャンに皆「ソナチネ」を感じさせるのは、監督北野武からの死的贈呈なんだ。いや「その男凶暴につき」からだけどね。

音楽は、まるで聞こえないかのようなベース音、さらに倍!「ムーンライダース」の鈴木慶一さん。いやあある意味必聴だ。かすかな不況和音ベースだ。

たっぷりとして
かつこってりと
こんなに
オジサン顔面を見つめながら
柄の悪い言語感覚を楽しむまさしく男の悪いダンディズムエンタメも見納め。

いやあ一瞬もゆるみなく、画面にオジサン見つめ、皺黒くそまる最終島決戦!お楽しみください。

「アウトレイジ」
「ビヨンド」を見ているとより楽しめます!


さて
北野武最新3部作ラスト
アウトレイジ最終祭ラストアウトレイジカーニバル

北野武ファン
やくざ映画ファン
ぜひ劇場で!

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