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白石和彌監督「牝猫たち」

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星4、0 白石監督の池袋の猫たち



監督脚本白石和彌



70年代隆盛極めた「日活ロマンポルノ」

それをリメイクする新レーベル「ロマンポルノリブート」

劇場で「雨に濡れた女」「アンチポルノ」
DVDで「ホワイトリリー」「ジムノペティに乱れる」を見る。各レビュー済。

最後は、白石監督の「牝猫たち」。新作レンタル鑑賞しました。



いやあ!予想に反して、良かったなあ。

3人の池袋らへんの風俗嬢
それぞれのドラマ
それぞれの女優さんが、良かったなあ。

ロマンポルノの場合、やはり大事な点、女優さんなんだという事。あたりまえなんだが、。

本作リスペクトカメオ出演なさった白川和子さん。「昼下がりの団地妻」ロマポル第一号の女優さんだ。

セックスを撮る
裸体で喘ぐ
人に非ずだから俳優。

本作の猫のような絡みつく三者のラブな見所が素晴らしさだ。

訳ありな、ありえない、どこか同情100%のラブ、美知枝さんの一途ラブ。この男優さん!

なんかどっかで見たことあるなあと思ったら北野武処女作「その男凶暴につき」の名台詞

「どいつも、こいつも、○○○○だあ」
の吉澤健さんでした。「龍三と七人の子分たち」にも出演してました。調べたらなんと若松孝二組の俳優さんで、私が驚愕したホラー「復讐鬼」にも出演していたレジェンド俳優さんでしたね、びっくりびっくり!本作謎のしっとり叔父さんを演じている必見!

真上さつきの怒鳴りで本作は引きこまれた!ラブめいた感じも実際こういうラブいっぱいあるでしょ。
真上さんと対する若造の役者さんも良かったねえ。まさしく「タクシードライバー」のトラビィス的男のいらねぇラブお節介。

トロさーもんのご両人も苦笑するような、素のような演技必見!

本作を引っ張る井端珠里。ふらふらとディスる男へのラブ。不平憎悪は、ひょっとすると心の中ではつながっていたラブ。
池袋を憎む気持ちは、匿名に消えて、街に消える猫たち。ラストの素晴らしい街。なんか「めす市場」のリスペクトか?という指摘もありましたが、たまたまいや、苦肉の策か?いやオマージュか?

三人の牝猫のような乾いた愛にほどよくやられました。

本作のわらい部門、音尾琢真の店長もひっけん!ラスト笑ったなあ。「大泉劇団」チームナックスだったんだあ。

白石監督、若松組、中村幻児さんの「映像塾」出身の方だったんですね。私も資料取り寄せたなあ。書籍購入、入塾切望過去あり。

田中登の快作「牝猫たちの夜」をリメイクさせ、今の風俗具合を取り入れつつ、ロマポルリブートに相応しいラブを嬢に託した白石監督、とっても面白くて良かったです。



さて
白石監督の池袋の猫たち

ロマポルリブート中私のベスト2です!

白石監督ファンは!ぜひ!

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