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関川秀雄監督「ひろしま」

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星4、9 ピカひろしまの事実



ベルリン映画祭長編映画賞
1953年、音楽伊福。
脚本八木保太朗。助監督熊井啓ほか。
監督関川秀雄。



2017年、本作を見るのが裏目標だった。以前気安く何気なく「戦争映画」みてみようと借りたが、挫折した。もう魂がはいりまくっていて、とても関連のない、準備してないときに本作みれないと思っていた。

終戦記念迫る2017年8月
お盆ちかづく
このあつらっこい日々に
心の準備と
見るぞ!という意を決して
DVD鑑賞しました。



いやあ、これ全日本人みるべきだよ!と心底思った。
アランレネの「夜と霧」のような感じ。

久々にみるのがつらくて時々停止ボタンを押して
休憩しながら、
ためいきつきながら、
鑑賞をしおえた。

2017年自宅鑑賞ベストであり、これはまいってしまったのだ。心底、疲弊した。画面から伝わる阿鼻叫喚に

ただ

ただ

やめてあげて
もうみたくない

リアルなひろしまの事実に
目を覆いたくなる。

調べたら関川秀雄監督が、わが新潟佐渡の佐和田出身という事に強烈な尊敬を感じた。

1953年、戦後8年で
ひろしまの現状をリアルに感じさせてくれる映画になっている。

あんまりすごくて
上映中止になったりしたらしい。

岡田英二が学校で戦争の意義を唱え、生徒は戦争にかんする書物を廻し読みしている。

街では
ひろしまの戦火に被災に市民がみな団結して復興している。
バケツリレーで瓦礫処理をし、ひもでひっぱりボロボロの家をなぎたおす。

そこに

ピカっ!とひかるのだ!

そこから焼け野原のひろしまがひろがる。

漫画や読みつたわるものとは、到底想像をぜっする世界がそこにある。

本作の悲痛な地獄のような描写がリアルにつたわる。

ケロイドの月岡夢路さんがもたれかかり川に飛び込むふらふらになりながら。月岡さんのインタビューがあり、俳優の専属契約をお願いを重ねて故郷ひろしまの本作に出たかったそうです。

本作の山田五十鈴の恐ろしいほどの顔面と末路を見て、私は言葉を失った。
子供じゃない身のしらない女性を抱き、ぬくもりあい、うなだれて倒れる無残な死。

井戸に頭からつっこみまくる人間たちの束

さながらゾンビのように見える自分を恥じる

ケロイドになりとぼとぼ歩き
病院の描写の地獄のようなリアルさは、一生私はわすれないだろう。

やかましい
うめきごえ
人捜し
よこたわり
自分の傷と時間にころされてるようなひとひと、ひと

いやあ何度も停止ボタンを押しため息をついた。

こんなパワフルかつ見るに堪えないトラウマになる映像体験はひさびさだ。必見というか、凄まじかったです。きっとこんなだったんでしょうね。

なぜこれをみせないんだろう。学校でみせれば一発でひろしまがわかる。

ラストは、戦火にむかいそうな工場と

なぜかチャップリンの「殺人狂時代」の引用があった。

ひろしまのたちあがる人々

頭蓋骨をほりだす子供
ケロイドを隠す、見せる人々

いや、これが事実なんですよね。ほんと。ほ、ん、と。


ふーーー。すごい本作。

広島市民8万人のエキストラで、日教組が製作とのことだが、恐ろしいリアルさだ。

米国の糞○○たれ!って普通に思った。
今の政にも腹たった。

自分の戦争私感にも新たなになった、頭がひさびさ殴られた。

こんなに凄い映画があったんですね。

熊井啓監督が助監督だったのもびっくり。

「きけわだつみの声」同様なラストのようだったが、

ひろしまの原爆ドームにいちど行ってみたい。
お祈りしてみたいと思った。

今日
生きてることを感謝し
私も
がんばろうって心底おもった。





さて
ピカひろしまの事実

ぜひ!

すべての日本人にみてほしい、無理かもしれないけど。

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