星4、2 エドワードとホウの台北青春
竹書房、オリオフィルムズ。1985年作品。原題「青梅竹馬」
脚本チュウティンウェン。
制作脚本主演ホウシャオシェン。
脚本監督エドワードヤン。
2016年ツィッターではじめて知る。
話題は台湾の伝説監督、エドワードヤン。90年代にかけ香港ニューウェーブとともに、台湾映画として次々とミニシアターを席巻した台湾映画。
その代表格2大巨匠が、ホウシャオシェンとエドワードヤンだった。
エドワードヤンは、当時日テレ系バップビデオが発売していて私は何より「カップルズ」に心を奪われた。
そして探しに探して、「クーリンチェ少年殺人事件」を2巻組ビデオを見て稲妻にうたれたのだ。(クーリンチェは後日レビューします)
まさかこの2人が共作していたなんて!!!
その事実に驚いた。まるで違う作風のふたりの共作した台湾がみたかった。
どういう内容なんだろう?と思った。
ヤンの都市風景、家族
ホウの地方から都会の小津的風景論
がどうミックスされるのかとてもとても興味あった。
大概ふたりの作品を見てきたが、まさか、一緒につくっているとはという思い。
しかも主演は、「フンクイの少年」の劇中青年のようなホウシャオシェン自身だ。
その名も「台北ストーリー」
4K修復版ありがとう竹書房配給(竹書房さんは、ツァイミンリャンのソフト化にもご尽力され大変嬉しいメーカーさんです。)わが県ミニシアター、シネウインドにて鑑賞してまいりました。
まず、とっても見やすかった。コレに驚き。直球の台北のおはなし、台湾物語でしたね。
湾曲も、暗喩も、長い独白もない。
男女のはじめとおわりを台北の風景にちりばめた青春映画でありました。
もちろん底に監督のホウシャオシェン・アジンの何度吸う煙草の苦虫な顔。
アメリカかぶれに夢みつつ、級友と過去としがらみに絡めながら、うじうじとしている男。
幼なじのアリョンことツァイチンの85年を示す髪型が古びたなつかしさをかもすキャリアウーマン。
そんな2人のものがたり。
脚本はまとめホたウシャオテンの原作を元に1日でしあげたヤンの脚本。リスペクトとしてシャオテンとシャオシェンのクレジットをいれたそうです。
エドワードヤンとホウシャオシェンは、編集作業を別作品を同場所でやっていて、主役は君だとホウを名指しの二つ返事で引き受けたそうです。
パンフやレビューを読みつつ、ホウが過去にとらわれる男でアジンが未来をむく女性としてなんて書いてあります。
基本的なウジウジ感のおとこをホウは、なんとも面白くない顔でやっていて、こちとら眠気必須のつまらん男であります。煙草すいすぎ!そんなホウ必見ですよ!野球が好きで、隣人に会いに行き、友をどやしつけ、うじうじ絡め、理由ありな停滞ぐあいをしめすホウシャオシェン必見。
ホウの酒場のファイトは、なんか気持ちよ良かったなあ。
私はホウことアリョンは、日本にいると信じてます。
ときよりねじ曲げられる台北と日本のコマーシャルと野球中継に台湾のお国柄ノイズを感じながらも、
いかにもわざとらしい
富士フイルムの斬り込み方は、ヤンらしい暗喩に見えます、ケバケバしいネオンなメイドインジャパンになんで日本企業と思いながらも
都市化に同化しようとする女ツァイチンの美貌を応援したくなります。
が、一向にムッスッとした顔が全編を貫く。ツァイチンの煙草がくねるディスコの笑顔にホッとします。
それはフットルースという、ザユニバーサル映画にそまる我々アジア人の楽観さなんかもしれません。
びっくりしたのが、この主演女優のツァイチン。その後エドワードヤンと結婚離婚するという事実でした。カメラ覗きすぎて惚れたのかな?
あまりにも
ザ・85年台湾の青春
に2人の映画監督が全力でこんな直球の都市青春物語を撮っていたことに胸あつくなりますね。
そりゃーね、袂をわけるわけですよね、これだけガッツリ組んでね、作品を完成させたんですからね。大々大大納得しましたよ、はい。
ホウシャオシェンは、さらに田舎と都市の青春を小津的風景に閉じこめる。
ヤンは、都市と多人数の人間関係に男女と家族をみせていきます。
それは出生のちがいとホウシャオシェンは、パンフ対談で語ってます。
お役人勤めの子供エドワードヤンは、映画通でホウに、パゾリーニやフェリーニを教えたり、音楽に傾倒していて「トントンの夏休み」では、音楽の助言やヤンの友情出演をしています。
そう私の見た台北ストーリーの男は、テレビの奥にあこがれながらもたばこの苦みにからめとられたホウの顔と体当たりさしたかったホウの自暴自棄に青春を感じ
ツァイチェンのちっとも可愛げ無く働き、遊ぶ彼女の一瞬の笑顔に
とっても魅了された素晴らしきコラボレーション。完全燃焼したコラボにみえましたね。
エドワードヤンの新作は生きていれば、アニメになっていたという事実に驚きです。アニメの会社を立ち上げたばかりの病死でありました。
ヤンが好きな漫画家が、なんと
手塚治虫
だということ。これはクーリンチェのレビューで続きはしようかな?!
さて
エドワードとホウの台北青春
ぜひ!
追伸
2017年ベストスリーにはいるなあ。
竹書房、オリオフィルムズ。1985年作品。原題「青梅竹馬」
脚本チュウティンウェン。
制作脚本主演ホウシャオシェン。
脚本監督エドワードヤン。
2016年ツィッターではじめて知る。
話題は台湾の伝説監督、エドワードヤン。90年代にかけ香港ニューウェーブとともに、台湾映画として次々とミニシアターを席巻した台湾映画。
その代表格2大巨匠が、ホウシャオシェンとエドワードヤンだった。
エドワードヤンは、当時日テレ系バップビデオが発売していて私は何より「カップルズ」に心を奪われた。
そして探しに探して、「クーリンチェ少年殺人事件」を2巻組ビデオを見て稲妻にうたれたのだ。(クーリンチェは後日レビューします)
まさかこの2人が共作していたなんて!!!
その事実に驚いた。まるで違う作風のふたりの共作した台湾がみたかった。
どういう内容なんだろう?と思った。
ヤンの都市風景、家族
ホウの地方から都会の小津的風景論
がどうミックスされるのかとてもとても興味あった。
大概ふたりの作品を見てきたが、まさか、一緒につくっているとはという思い。
しかも主演は、「フンクイの少年」の劇中青年のようなホウシャオシェン自身だ。
その名も「台北ストーリー」
4K修復版ありがとう竹書房配給(竹書房さんは、ツァイミンリャンのソフト化にもご尽力され大変嬉しいメーカーさんです。)わが県ミニシアター、シネウインドにて鑑賞してまいりました。
まず、とっても見やすかった。コレに驚き。直球の台北のおはなし、台湾物語でしたね。
湾曲も、暗喩も、長い独白もない。
男女のはじめとおわりを台北の風景にちりばめた青春映画でありました。
もちろん底に監督のホウシャオシェン・アジンの何度吸う煙草の苦虫な顔。
アメリカかぶれに夢みつつ、級友と過去としがらみに絡めながら、うじうじとしている男。
幼なじのアリョンことツァイチンの85年を示す髪型が古びたなつかしさをかもすキャリアウーマン。
そんな2人のものがたり。
脚本はまとめホたウシャオテンの原作を元に1日でしあげたヤンの脚本。リスペクトとしてシャオテンとシャオシェンのクレジットをいれたそうです。
エドワードヤンとホウシャオシェンは、編集作業を別作品を同場所でやっていて、主役は君だとホウを名指しの二つ返事で引き受けたそうです。
パンフやレビューを読みつつ、ホウが過去にとらわれる男でアジンが未来をむく女性としてなんて書いてあります。
基本的なウジウジ感のおとこをホウは、なんとも面白くない顔でやっていて、こちとら眠気必須のつまらん男であります。煙草すいすぎ!そんなホウ必見ですよ!野球が好きで、隣人に会いに行き、友をどやしつけ、うじうじ絡め、理由ありな停滞ぐあいをしめすホウシャオシェン必見。
ホウの酒場のファイトは、なんか気持ちよ良かったなあ。
私はホウことアリョンは、日本にいると信じてます。
ときよりねじ曲げられる台北と日本のコマーシャルと野球中継に台湾のお国柄ノイズを感じながらも、
いかにもわざとらしい
富士フイルムの斬り込み方は、ヤンらしい暗喩に見えます、ケバケバしいネオンなメイドインジャパンになんで日本企業と思いながらも
都市化に同化しようとする女ツァイチンの美貌を応援したくなります。
が、一向にムッスッとした顔が全編を貫く。ツァイチンの煙草がくねるディスコの笑顔にホッとします。
それはフットルースという、ザユニバーサル映画にそまる我々アジア人の楽観さなんかもしれません。
びっくりしたのが、この主演女優のツァイチン。その後エドワードヤンと結婚離婚するという事実でした。カメラ覗きすぎて惚れたのかな?
あまりにも
ザ・85年台湾の青春
に2人の映画監督が全力でこんな直球の都市青春物語を撮っていたことに胸あつくなりますね。
そりゃーね、袂をわけるわけですよね、これだけガッツリ組んでね、作品を完成させたんですからね。大々大大納得しましたよ、はい。
ホウシャオシェンは、さらに田舎と都市の青春を小津的風景に閉じこめる。
ヤンは、都市と多人数の人間関係に男女と家族をみせていきます。
それは出生のちがいとホウシャオシェンは、パンフ対談で語ってます。
お役人勤めの子供エドワードヤンは、映画通でホウに、パゾリーニやフェリーニを教えたり、音楽に傾倒していて「トントンの夏休み」では、音楽の助言やヤンの友情出演をしています。
そう私の見た台北ストーリーの男は、テレビの奥にあこがれながらもたばこの苦みにからめとられたホウの顔と体当たりさしたかったホウの自暴自棄に青春を感じ
ツァイチェンのちっとも可愛げ無く働き、遊ぶ彼女の一瞬の笑顔に
とっても魅了された素晴らしきコラボレーション。完全燃焼したコラボにみえましたね。
エドワードヤンの新作は生きていれば、アニメになっていたという事実に驚きです。アニメの会社を立ち上げたばかりの病死でありました。
ヤンが好きな漫画家が、なんと
手塚治虫
だということ。これはクーリンチェのレビューで続きはしようかな?!
さて
エドワードとホウの台北青春
ぜひ!
追伸
2017年ベストスリーにはいるなあ。