Quantcast
Channel: どーもキューブのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 663

【ネタバレあり】メルギブソン監督「ハクソーリッジ」

$
0
0
星4.7 メルギブ監督沖縄の衛生兵ドスの崖

イメージ 1
監督メルギブソン。
アカデミー編集、録音賞受賞。


2017年ひそかに楽しみにしていた作品。昨年からツイッターで噂は、かねがね聞いていた。まあすごいとのこと、有名人試写も評判バッツバッツ!

オーストラリアから飛び出してきたアクション俳優、メルギブソン。代表作としては、いまや「マッドマックス4」は、なめるようにファンを獲得。その元祖が、スーパーアクションポリアクション「マッドマックス」で一躍有名になりました。オーストラリアから有名渡米。こちらも4作目まで作られた「リーサルウェポン」のコンビ刑事物で一躍ハリウッド俳優になります。そこから、いろいろプライベートでやらかしたり、蹴散らしたり、色恋あったりあります。身から出た超錆により金欠お金欲しさにたぶんスタローン大臣に頼み「エクスペンダブルズ」に出たりします。

そのなかで念願の監督作をぽつぽつと作っていきます。
独立運動を描いたオスカー受賞の「ブレイブハート」(未見)

キリストを正面から残酷正面切りで表現した「パッション」

イメージ 3
マヤ文明から部族の殺し合いを描いたド傑作「アポカリプト」
イメージ 2

監督としては、非情なる残虐性と宗教観ビンビクに感じる信仰心を感じる人間の強さを表現しています。「パッション」の血だらけのキリストといい、「アポカリプト」のマヤの家族と部族のスーパー殺戮かけっこといいものごい描写力で迫ってきます。大好きな監督であります。

そんななか「ハクソーリッジ」公開され、すぐに行きたかったんですが、7月過ぎの午後3時の上映、ユナイテッドシネマ新潟で見てまいりました。
イメージ 4

まあ今年のベストスリーにははいるだろうなあとおもいながら、
鑑賞前にビックマックセットとピーッコック(長岡の軽食屋代表格)のたこ焼きをほうばり戦争に備えました。

はいでました、2017年ベストワン出ましたねえええ。
ラストのラストで迫りくる嗚咽を飲み込み、クレジットで再度嗚咽を崖から飛び降りるような高速吐息で押し殺して涙をながしていました。胸中は、複雑で面白くもなんともないです。

イメージ 5
まずね、、、こんなに画面にね、横たわったり、斜めに飛んだり、ひれふしてぶち倒れたりする人々をこんなにもしつこく、こんなにも突然に戦争おっぱじめる

このね臨場感ね!もうすごいですから!超必見です。戦争映画ファン!
私的にはスピルの「プライベートライアン」劇場体験を上回り、テレビの「パシフィック」(本テレビシリーズもなかなかの臨場テレビ戦争シリーズものです。)をも上をいき、リドリースコットの「ブラックフォークダウン」以来なんかなーーーこんなにすごかったの。いや今までで一番です。戦場再現度ね。物凄いです。

そのすごさの肝は、まさしくキモ描写、グロ描写ですね。そのまんまですから。いや、実際こんなだったんだと思いますね。肉片が飛び交うメルギブの戦争をとくとみてください。女性、グロ超注意ですよろしくお願いします。R18でもいいんじゃないかななんて思いました。メイキング映像見たら、すべてリアルガチの特殊メイクとワイヤーワークだそうです。CGほぼなしでこだわったそうです、流石メルギブ。

イメージ 6
「アバター」のサム・ワーシントン。すっかりおじさん、たくましくなっちゃいました。「アバター」続編出まくってるんじゃともったら出てました。

んで、日本戦を描くということでねどうすんるんだろうというのと、何が英雄なんだろうというね物語のキモがきになっていました。冒頭は、至極丁寧に背景を表現します。
イメージ 7
恋人にテリーサパーマー。綺麗で色白で、なんかなみたことおおお、と今調べたらオーストラリアのバックパックホラー「ウルフクリーク」の彼女でした。なんかねみたことあると引っかかるんですよね。アンドリューの力になる彼女です。

イメージ 8
アンドリューの悩めるの崖と新と憎しみの元凶父をヒューゴ・ウィーヴィング。とっても良かったですね。「マトリックス」とは違い、人間臭いです。

そして2017年この若手に二度も心詰められるアンドリューガーフィールド。彼の
英雄ぶりいや異常ぶり純潔ぶり、超鋼鉄生真面目ぶりを見る映画なんですね。アンドリューつぶやいたんだけど、コラおじさん顔だし、チャールズマンソン顔にみえませんかね。俺だけかこんなん思う日本人、まっ、いいけど。
イメージ 9

展開的には、「フルメタルジャケット」より強化全国版。そして「セディツクパレ」のような日本兵と戦争するというなんとも見てて全然いい気持ちもしないこのない裏の気持ち悪さが確実にどかに存在します。

メルは、その沖縄戦を忠実に、より細やかに描写していてそこもうなりまくったんですよね。ただ残酷スラッシャー展開ではないんですよね。そこが鑑賞感激ポイントでした。

(以下かなりのラストのネタばれあり)

イメージ 10

沖縄の崖を登ってからの超接近戦なんです。日本兵が強いです。ここは、すごくなんかうれしかったですね、加減なくて、アメリカも疲弊してるんですね。日本人のしつこさ、特攻さ、正確さ、粘着さしっかり描写されてます。

あと接近戦だけに、ヘルメットに当たったり、隣でしゃべるがすぐ血だるまとか、肉片ブローとか、爆弾けりあげたり、人間盾にしたり、もう戦況の動揺とミスとか、汁とか血とか、すんごい丁寧な残酷ぶりでほへーーーとただただびっくりと心が止まってしまうんですね。あんまり急で、死が暴発しすぎてみてる我々も回路がおかしくなってくるんですよね。その狂乱の戦場がいままでの戦争物で抜群に気色悪く、絶対いきたくねええええええ殺傷場、イン沖縄描写になってます。必要覚悟準備願うかんじです。

そういう意味で戦争映画ファン、ホラーファンは、楽しめると思います。

私は、もちろんこの事実にも驚いたのですが、ラストねこのドスさんが、映るんですよ、そしてねこの助けられた兵士がね、出るんですけど、この方が俺はあんな奴に助けられて皮肉なもんだよとものすごい早い涙が


つーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーってながれるんですね。

そこで号泣しましたよ、人間の運命のなんたるかをあの超早い涙が集約していて、猛烈な嗚咽をおしころしましたね。このドスさんにずーーーーっと映画化をお願いし、拒否され続けてのやっとの映画化だったそうです。メルの真の英雄像、心身、信仰心、宗教心を体現したドスの生涯を描きたかったんだそうですね。(パンフより)

イメージ 11
左アンドリュー/右デズモンドTドス。


とにかくにもこんなにひどい映画なんだけど
戦争描写、日本描写にも、主役衛生兵ドスにもすっかり魅せされて
こんなに面白くないんだけど、恐ろしいほどに戦争に行ってきた気分にさせられた映画は、はじめてでしたね。ほんと疲れました。

イメージ 12

さて
メルギブソンが魂いれて炎にまみれて作った

ある沖縄の衛生兵 信仰の崖 怨の崖の淵福祉

もうひとつひとりの幸と福

ぜひごらんください。







Viewing all articles
Browse latest Browse all 663

Trending Articles