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日比遊一監督「健さん」

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星4つ 健さんと小田剛一



音楽岩代太郎。
監督日比遊一。



2016年に見たかったドキュメンタリーだった。シネウインドで上映していたが行けず。

昭和の名俳優、高倉健。

はじめは、「夜叉」で好きなタケチャンが共演。高倉健の撮影エピソードをケラケラ笑った。

そして煙草のCMの「LARK」での高倉健。

男、立ち、振る舞い、「不器用ですから、、、」

そんな初めて高倉健との出会い。

最初に記憶したのは多分、山田洋二「幸せの黄色いハンカチ」だ。
雑誌のレコメンからのビデオ鑑賞だったかなあ。
完全に面白かった、武田鉄矢が、。いやいや黄色のハンカチとまさしく男気
高倉健のロードムービーに感動した。

それから「映画秘宝」の井上三太表紙の「任侠映画」ムック本から「東映70年代」の大量娯楽陶酔期がはじまる。

高倉健の「昭和残侠伝」シリーズの殺陣
石井輝男の三枚目の健さん「続網走番外地」であり、詩人の福間さん推薦していた「ならず者」から一気に私の高倉健となった。好きになった。あびた東映ビデオの数々。

そして復帰作やアジア映画出演や高齢になられてからもテレビに伝わる出演作封切りニュース、そして内密秘密からの死去していたというタイムラグ感ある死のニュース。

健さんの油絵の自画像のジャケ、著名人コメント多々踊る。どんな健さんのドキュメンタリーだろうと思っていた。新作レンタルオデッサDVD鑑賞いたしました。



健さん!!

ファン必見のインタビューで振り返るドキュメントでございましたねえ!

語られる中で1番私が印象に残ったのが、

「高倉健と小田剛一(本名)」という二面ある

というコメントだった。

一見「不器用、オーラ、腰の低さ、優しさ」といういつもの高倉健エピソードは、山のように皆さん口をついで出てくる。確かに感動する。

だが、本当の高倉健のもう一面
ダークサイド面じゃないけど、家族、癖、失敗、運命、恋、アクシデント、不幸、孤独、俳優としてのこだわり

江利チエミさんとの結婚離婚のエピソードも興味深かった。

に立ち向かうひとりの男、小田剛一のエピソードに強く惹かれた。

健さんといえども悩みは、ある。

任侠映画のイメージとの葛藤
映画現場、俳優としての心情
強い信念
海外進出と悩み

などなど様様なエピソード必見。

ジョンウー校長の健さんをイメージしてトニーレオンに演技をつけたとか

マーティンスコセッシから「沈黙」出演希望と断り謝罪とか

「ザヤクザ」監督のポールシュレイダーのコメント、「ミシマ」の出演断り。(私個人的には、邪推すると本作にはやいうちに海外進出したおかげで、ぶれない健さんができたんじゃないのかな?と勝手に推測)

ヤンデボン監督、マイケルダグラスの賛美とか

降旗康男監督の健さんへの思い。ロケに出て2週間ほど廻して、あとは撮影スタジオで繋ぎ芝居を撮って作っていたエピソードにびっくりびっくり!「新網走番外地」とか降旗監督だった。

諸説あるが最初の任侠映画ともいわれている「人生飛車角」沢島忠監督のエピソード

悪役紹介の八名さんの笑劇コメント、東映スタッフコメント、写真家、海外ガイドさん、山田監督、ファンコメントも必見!

貴重な妹さん、付き人のコメントは、必見!

なかでも不良番長こと梅宮辰夫、タツニィ兄貴のエピソードも心に残った。

「俺は酒を断った、、、酒を飲むと何をするかわからない、、、以前タクシーの運転手をボコボコにした、、、」

とのことだった。小田剛一に戻ってしまったのかなあとおもった。



いずれにしろ
魅力的な人間に間違いない
日本人、いや高倉健という日本人を演じた

健さんのシンプルインタビュードキュメントだったが、とても愛深く、貴重な話しが聞け手予想以上の面白さだった。

まさしく全俳優必見の国宝健さんをめぐる

けんさん
ケンサン
Ken
健さん
をめぐるドキュメンタリーでした。


さて、
健さんと小田剛一

健さんファンはぜひどうぞ!



蛇足的追記
勿論本作におさまりきれないエピソードは、ネットでググれば山とでてくる、かつ面白く、鑑賞後読みしらべた。

ほか
養女
お金遺産
スキャンダル
同○愛疑惑
名前入りプレゼント

などなど
スター健さんの逸話に鑑賞後埋もれた。

健さん
まだまだ
見たいのが山です。

本日鑑賞後、フィルマに投稿。

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