星五つ 黒澤明の世界の侍
予告 海外から逆輸入
町山智浩氏が語る20世紀名作映画講座「七人の侍」(前編)(後編)
素晴らしい解説です。映画秘宝もと総帥町山さんも今や映画評論家ですね。
とってもコンパクト、適格、素晴らしすぎる愛の解説です!!!必見!
右の方は時代劇研究家の春日太一さん、このコンビで度々トークセッションあるみたいですね。
午前十時の映画祭7 「七人の侍」4Kデジタルリマスター版上映記念トークショー
仲代達矢さん、黒沢組記録の野上照代さんのトークショー。貴重です。
(おさらい編)から続いて前回ブログより
ということで
4k、高画質リマスターで、3時間越えの黒澤活劇の神髄をどうしても見に行きたいということで、ビデオ鑑賞いらい二度目の鑑賞。2016年10月のティジョイ新潟さん、たくさんの黒澤ファンの方と「休憩」含む体験してきました。
まず画面が綺麗でしたね、ノイズなしがすげー。「007」のデジタルリマスターの時もかなりびっくりしたんですけど、まあ私は、東宝ビデオさん以来だったんで、こんなに綺麗な白黒ねにまず 当たり前にびっくりします。必見でしたね。これね、国宝
級にブルーレイ化すべきですね、東宝さん!!!文化資財ですよ!
ニュース映像ですけど、頬の輪郭の陰影が顕著ですよね。つやもねでてます。4kになって「三船の戦闘後の尻に当たる雨がはねている(笑)」と春日さん曰く。
リマスターは、お金と手間暇がかかるそうですね。今回も結構なお金かかっていると思います。日本映画の安手な映画の製作費ぐらいでてるんじゃないんでしょうかね。
あとこれは、鑑賞後調べてたらわかったんですけど、音。こんかいは、音だそうです。マスターフィルム(ぼろぼろ)の音声トラックをすべてデジタル化したそうで、今回
三船の声がよくわかる
だそうですね。映像資料からみなさんゆってます。まあ、よく黒澤映画あるあるで、
字幕つけてみる、ききとりずらいっ
てあるみたいです。あんまし私、は感じないんですがね。公開当時から本作の音声は、なにいってるかわからないという批判もあったそうですね。
それもわかってるというスタンスだったようです。野武士のリアルなしゃべりを追及してあの話し方だそうですね。演劇口調とかじゃなくね、演出としてだそうです。
あとこの「休憩」をしたい!というね、このミーハーバカな私。トイレにでかけてました。これは、「ベンハー」以来です。嬉しいな。映画みて、長いんで、休憩するみたいなね。この後ラストの合戦シーンになるかんじでしたね。
この雨のシーンが美しかったですね。本当に。この雨で戦うというシークセンスは、おそらくこんなオチで大大的なとりあげてるのは「日本初」だそうですね。
あとアクションシーンの駒落とし問題なんですが、どうやらカメラの望遠ランズの特性のようですね、意図的な演出じゃないみたいですね。
ですが、町山さん曰く「人が倒れるスロー」は日本初のようです。
本当にあっけない「死」と決闘の虚しさラスト台詞とともに浮き彫りにされていきます。前半の貯めた人物集めからのそっけない停止、つまり「死」がちゃんと表現されていますよね。
黒澤映画とくゆうのアクションを今回見て「走り」にあるなーーっていうのをかんじましたね。予告で画面の右から左、左から右にさっそうとだだだあああと走るんですよね。ただ、その素晴らしさね。黒澤のアクションモンタージュ。必見。
馬がだーーーってはしってくるのもジョンフォードなんでしょうけど、良いですよね。実際ガチでやってますからね。本作。
馬も、
火事も、(何度も燃やした有名です。本物を燃やすという趣旨に代わっていくんですよね。小屋ならこや、家なら家を内装しっかりして、ちゃんと燃やすというこだわりです。スカスカの外ずら合わせじゃなくてというこだわりです。)
雨も、
エキストラも、人数がすごい。
黒澤の初めての「アクション」だったそうで、すべてやり方わからないけど、アメリカには、ない、西部劇にない、リアルをやっぱり模索したそうですね。
人物描写とアクションの融合をめざしたようです。脚本も難航したんですね。町山さんの解説にその辺くわしくあります。
実は、最初で最大で、東宝の社運をかけて作った作品は、今や世界の侍映画、世界の黒澤時代劇として全世界に「~の七人」映画がはやるわけですね。アメリカ、アジアと作られるわけです。今も「マグニフィセントセブン」公開中ですよね。
敵はなんだかわからないし、多くは語らないですよね。襲ってくるんですよ。これ、町山解説にあったんですけど、黒澤映画はみんなそうだとのこと。敵や、悪者はこらしめられるのみだったそうです。表現せずだそうですね。「天国と地獄」もそうですね。存在あるが、心情背景表現は皆無なんですね。黒澤のイムズなんでしょうかね。
映画ならではの犯罪者側にたつという立脚点は、いまでもあるんですが、黒澤イムズは、いらないという選択なんですね。これも解説聞いてうなりました。
三船の本作の自由人たる原始人のような野生児、キクチヨさま!
自由に三船まかせでやったそうですね。動きから何から。カメラも三船の動きをよくフォローしてますね。この写真!!!ライダーキックですよね(笑)
大映の「羅生門」で思わずベネチア受賞で世界に飛び出た次の次がこれだったんですね。生半可じゃない、気概といままで地道なドラマばかりだったんで、「アクション」をやりたいというたまっていたものが、最大にでたんでしょうね。
撮影は、戦場だったようですがね。仲代さんの歩いて一日という
気にいるまで撮る
というあくなき妥協なしの姿勢やエピソードが、すべてを物語ります。まあこのへんでの妥協じゃなくて、
いや侍になれよバカ
それまで歩かすわけですからね。
本物じゃない、なら何回も取り直しするよ
お金頭下げに行くからやるよ
という今じゃなかなか出来ない事を時流に乗った黒澤は、世界の侍にするべく
粘る、粘る、粘る
わけですよね。
この志村さんみるとモーガンフリーマンを想起します。l
日本の侍があつまり まだみぬ敵を討つ
やっぱり黒澤の侍イムズ、あと農民のあの感じ、弱いけど、騒がしい。左ボクゼンのあの感じ。すばらしいですね。この表情をみてくだいよ。これですよね!!!
左さんは、黒沢組ですが「どん底」も素晴らしい旅人をえんじてます。
キーマンですね「どん底」でも。左三船さん、真ん中デビューの香川京子さんです。
ラストのむなしさもそうですが、この力強さからのお祭りのような殺陣のあとの
農民の労働の姿、墓、、、黒澤イムズが残ったラストシーンでよーーーく記憶してましたし、また確認しました。
ラブ要素もちゃんとあるよっていうね、、、。このカットだけでもすごいよね、お花に包まれてますね。
とにかくおなかいっぱいでしたが、もう2016の映画思いだしても、これには、かてねーなーと見終えたとき思いましたね、、、。本当に地道に凄かったきがしました。芸術だな、日本映画の芸術とは、これだなと。あらためて噛みしめましたね。
撮影前がちがちな為キャッチボールをさせられた稲葉さん(左)
そしてイメージは、宮本武蔵の剣豪、宮口精二(右)
さて
黒澤明の世界に侍
世界の活劇
七人の侍
いやDVDでも十分たのしめる大人な日本娯楽でありました。
もう一回みたいですね。
全日本人というか、映画好きなら、やはり踏み絵のような作品です。
ぜひ見てほしいです。日本映画の基礎、基本として。強くレコメンします。