星4、3 黒沢清のタカクラサン家の隣の変なクリーピー
ベルリン国際映画祭正式招待作品。脚本池田千尋。原作前川裕。脚本監督黒沢清。
日本が誇る現代の黒沢。もう一人の黒沢、もうすぐ世界の黒沢になりつつある黒沢清監督。お気に入り監督です。黒沢監督との出会いをおさらい、転用。
おさらい
バディものを哀川翔兄貴と量産したケイエスエス映画6作で見たい「勝手にしやがれ」シリーズ
そこから派生したようなサイコパスノワール2部作2連発「復讐」シリーズ。「蜘蛛の瞳」「蛇の道」特にこの2作品の省略フィルムノワール必見!
まさかふたりの意味不明ななかとそとと不可解な若者が魅せる黒沢SF浅野くん、オダジョーの待てっ!「アカルイミライ」
本作分けわからなすぎて忘れた、黒沢ヒューマンもの「人間ゴウカク」
とある家族のピアノぼろ家族こんにちわ、黒沢ヒューマンもの「トウキョウソナタ」落涙した。
私のなかのJホラーの中で1番だと思ってる催眠からねぇ?殺してよ!私の最高傑作「キュアCURE」、劇場二回鑑賞済み、パンフ購入して、黒沢清を記憶してすぐビデオ屋で過去作探しがはじまる。
そこから見た大映ビデオ、立教大映画八ミリ魂がふんだんに爆発したゴダールアプローチのようなソラシド観念映画「ドレミファ娘の血が騒ぐ」
黒沢清の転換点で失敗作。いまじゃ見れない伊丹ミーツ黒沢の家ホラー「スィートホーム」
箱のなかからうにょって電脳ホラー、リメイクされた「回路」
霊もの、ストレートな悲鳴を軸に叫び静まる「叫び」
俺は、俺を見てしまい、しまいに増殖した役所さん「ドッペルゲンガー」
俺のお世話になった人を一緒にみてくれないか。とりあえず俺幽霊だけど欧州映画祭
参加の「岸辺の旅」
てな感じ。
本作は、なんかメジャー俳優が寄せ集まり大丈夫かなと思ったのだが。そして会社の後輩に二度レコメンを受けていた。が、行けず。
2016年11月、久々ビデオやの新作コーナー日曜昼の返却時間帯にするっとぬきとり、うれしくツイートして鑑賞いたしました。
2016年劇場日本映画のベストスリーにはいる、なんで見に行かなかったんだろうと久々後悔した。畜生、こんなにもわかりやすく、原作の面白さをだしつつ、見事に黒沢清の色が出まくっていて、ラストに変な鳥肌がたちました。
クリーピーとは?なんぞや、これぞや。辞書より引用。
「〈人・感覚が〉むずむず[ぞくぞく]する;〈話などが〉身の毛のよだつような, ぞっとさせる, 気持ちの悪い;とても不思議な.2 〈昆虫などが〉はう;のろのろ動く.」
この意味とうりかもですね、むずむずして、そっとしてのろのろ歩く映画です。クリーピーしてました。
物語解説しません。ネタバレしたくないんで。はい。
まず魅力。俳優がすばらしかったんですね。何げに黒沢組二大俳優が決めてるんですよね。
まずは、完全90年代の役所広司である、西島秀俊。「ニンゲン合格」ですでに黒沢清の未来を背負い、見事に主役をはってます。イケメンすぎますが、本作はまあああ、疲れ切ってること。苦笑い爆笑です。西島ファンはマストでお願いします。私でもイケメンやなーとおもいいつつ、映画の流れは、疲れ切って流浪してます。笑顔の一つもみせない、疲れがおふぁんの女性ファン必見です。
そして「トウキョウソナタ」の香川照之さん。ある意味、敵ですね。そしてある意味、クリーピー班であり、コメディ班でもあります。必見ですね。ラスト付近必見です。もう誰も近づけない香川さんの顔芸からのイントネーションからの、クリーピー加減は、私は、アカデミー賞級だと思います。芸ですね。完全。止められないです。あとこの両者何かと共演してますね。
そしてそしてよくぞ引き受けてくれた、竹内結子さん。もうね、全然美しい魅力とかをかなぐり捨てて本作演じてます。ぶっちゃけひとつも美しくみえないというこの役柄ね、相変わらず美しいです。すごいすごい!!!だけどなんです。
主要三人です。
東出君もサラリと助演。
川口さんも素晴らしかったです。右演出中の黒沢監督。
奇妙なカメラワーク
独特の黒沢清の「間」
いきなりすかして突っ込んでくる恐怖と種
ラストがとにかく私は、大好きで、こんなの他のホラーめざしてますみたいな監督には、とうていとうていとうてい、到底たたきつけられない瞬間がおとずれていて、私は、久々にやられたーーーって思いました。
が、黒沢監督のホラーは、わかりやすくありません。
超たんたんたんたんとしてますので、そのリズムを過去作からなれてないと
何がこおおおうぇんこれ。あれおわったよ。何がいいん。終了だと思います。
で、おわりです。ですが、本作は、
ものすご-------く清監督的には、わかりやすっううううい感じです。これにも驚いたけど。
さて、
2016年私が、おすすめする 怖いホラー。いやベストスリーに入る出来だと思います。黒沢清監督のタカクラサン家の隣の変なクリーピー
ぜひごらんください!
もちろんこれもきになりますが、来年DVDでみます。