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サムペキンパー監督「ゲッタウェイ」 午前十時の映画祭

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星5つ ペキンパー・マックィーンの塵のふたり

〚ネタバラし全開で詳細感そうです。未見者ご注意ください!!!


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2016年、午前10時の映画祭のプログラムで楽しみにしていた1本。

「ワイルドバンチ」に続く、サムペキンパー劇場体験。

お気に入り監督、サムペキンパー。暴力の作家、孤独な作家といわれております。


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私もまだまだ未見が多いですが、そんななか「ゴゼジュウ」のスティーブマックイーンの「ゲッタウェイ」が上映ランクイン。左が、ペキンパー監督。


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私のなかでは、そんなに見れてないペキンパー体験では断トツおもろかったマックィーンミーツペキンパー。2回め鑑賞したとき、冒頭のモンタージュに驚いたわけです。


初回レビューがこちら。

「サムペキンパー監督の機械仕掛けのゲッタウェイ、汚れたラブ」2009年12月13日 17時10分レビュー
1972年作品、原作ジムトンプソン、脚本、脚本家時代のウォルターヒル。のち「ザ・ドライバー」で監督デビュー。監督サムペキンパー。

スティーヴマックィーンにはまった時、「ブリット」、「パピヨン」と並んで割と同時期に初見は見た気がする。無論きっかけは「大脱走」からでした。
あんまりペキンパーらしくないのかな?とちょっとおぼろげに思った記憶あり。
 今回再見して素晴らしさに気づかされ、DVDホシー状態になりました。
マックィーンベストといっても過言ではないほど、本作には彼の魅力が詰まっています。 別に彼が何か大それた狂言まわしや、名台詞をこねくりまわしているという感じじゃありません。 出所して再び恋人のアリマッグローと犯罪という名の仕事をこなし、追っ手から逃げる物語。 極めてシンプル。ボーイミーツクリミナル物の典型作品といっても過言ではありません。 (他レコメン作、ニコラスレイ「夜の人々」、「俺たちに明日はない」、「ナチュラルボーンキラー(オリバー監督の本作のみそんなにお勧めしませんが、(苦笑)。)」等々)マックィーンの口数少ない、粗野な「汚れた」一面が素晴らしく切り取られている事に気づきました。
 台詞もベラベラ喋るわけじゃありません。ひたすら服役に辟易して、また犯罪を繰り返す彼の所作や表情。ペキンパーの静かなカットが彼の性格とマックィーン自身の「素」の人間性までもやきつけているかのようです。ひたすら犯罪者たる野蛮なアクティングと汚くも粗野な「ラブ」に魅了されてしまうのです。アリマッグローの清々しい凛々しさはかなりの色気を振りまいています。 暴発的なマックィーンにふり回されればされれるほど、際立ってくるのです。 表情はいたって普通な印象なんですが、彼が隣に立つととても浮き立つんです。ペキンパーの素晴らしさは、本作の冒頭10分だけで自分は、ホシ5つみたいな印象。 神がかっています。なぜか ヤギ君、機械仕掛けの騒音のようなノイズ、刑務所の日常、刑務所の扉、看守の目、混乱するマックィーン、アリの優しい一瞬間の「ラブ」の回想、馬にのり銃を持つ警察官
この10分を返却するまでに3回見返してしまいました。 必見のモンタージュであります。
そして、本作のペキンパーは、「崩壊」「くずれる」「倒れる」「飛び込む」スローモーションが、実にスムーズに視野に滑り込んでいきます。 本当に自然に描写されています。そして音楽クインシージョーンズのさりげないエフェクトチックな音響、あんまり音色めいた音じゃなく、効果音重視のクインシーの音。やはり控えめですが素晴らしい盛り上げぶりです。ラスクレジットで本領発揮ってかんじ。いささか、中盤の列車のくだりや組織とのやり取りが長いかなー?とも思いましたが、ラストの意外な展開は予想していませんでした。

ゲームのようなふたりの「汚れた」ラブ。 ひたすら瞬間瞬間息絶えながら、いがみあいながら、触れ合う二人。つうじあった時の二人の「ラブ」な表情が、とても素晴らしい。 本当にペキンパーらしくない、ある意味異色な作品であり、マックィーンの野蛮な面が、もしかしたら一番リアルに表現された傑出作品かもしれないと感じました。ペキンパーの本心は、実はアルレッティエリのキャラのような、悪人がお好みのような気がするんだけどなー。あのキャラクター好きです。 車のシーン。あの収集つかない車内空気の素晴らしさ(笑) 彼のキャラは、そのままペキンパーに見えるんです。 実際大酒のみで喧嘩っぱやいペキンパー監督の噂を聞いたことあります。 本作、順撮りらしいです。 監督承知の上、もちろんワーナーにたてついての強行。マックィーンも実際服役作業を体験、習熟して撮影に入り、アリに銃の撃ち方やドライビングテクを教示したとか。それで実際結婚して、別れますが、、。ペキンパーのなかでも一番センチメンタルな「甘い」ラブ感漂う本作。それは埃まみれの「汚れたラブ」。ぎりぎりの線を綱渡りする二人。 二人の機械仕掛けのゲッタウェイ。危ういゲームが今、、はじまる。 自分は、砂地のシーンの二人が大好きです。
ただギューと肩を抱き二人歩くシーンをみてたまらない情感がこみ上げてきました。
 犯罪者で、悪者なんだけど、応援したくなるこの心情こそ映画の素晴らしい要素ですね!ペキンパー流の素晴らしいラブストーリー マックィーンファン、サムペキンパーファンの方、是非お勧めいたします。」


さて
2016年9月、マックィーン、ペキンパーファンと一緒に鑑賞してまいりました。





いやあ!面白かったなあ。本当に真っ直ぐな物語でしたね。
ラストも記憶になくて、新鮮にみえました。

ゴミの後、2人で歩くシーンは、「007慰みの報酬」みたいだなあとか思っちゃいました。並んで歩いていくところとかね。映画の出来が雲泥の差ですがね、、。


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美しいほどに相思相愛のふたりの見つめあいが、リアルなんですね。
あのなぐるシーンもアドリブだそうです。そのほうがいいだろうというんで。

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こんなにも意外なラストでどこか不可解にも、いがいがした多幸福感につつまれるとは、おもってもみませんでしたね。

このラストも全然原作違うそうです。脚本ウォールターヒルの手腕ですね。ほぼデビュー作です。立派な脚本ですね。


そして本作の裏うちに主役というか敵のカップル。
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この物語に極太の悪対良のどことなく悪の幅をさらにお下品におしすすめるアルさん。

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この方も実際かなりのギャングあがりの悪だそうです。ジなんですかね、肉を投げるシーンでよくわかりますよね。この方が、サムペキンパーに見えてしかたないんですよね。これが俺だよひひひひひひっていてるようでね、、、。

もちろん倒されるので、すんごいカタルシスがラストのアパートの攻防で私の心に麻薬のようにペキンパースローで打ち抜かれる、ぶち抜かれる、ぶったたかれるわけです。

このサムペキンパーの冒頭といい、
ラストのカットバックといい、相当に 神 神がかってると思うんですね。
冒頭の機械音と主人公の心情を重ねて、あいつ恋しいなみたいなのと刑務所ムサイぜ、はよでテーゼみたいなのを機械音とともにつなげます。

これが、やっぱり 映画 なんじゃないかな、映画をみていてときめく瞬間なんですね、すくなくとも私にとってですがね、、、。

ラストのクソ狭いアパートノ攻防、モンタージュ。からの
のがれてからの、どん底からの、、、、ラスト。

マックィーンの拳銃の撃ち方がすごいらいんですね。自然にかなり上級者の撃ち方らしいです、あのドライヴィングテクもそうみたいですね。そういう視点は全然なかったね。あまりにも自然にやってるからね。

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警察のタイヤを撃ち抜いたり、銃口を人に向けるとき手をかざすとか、かなり撃ちなれないとできない仕草だそうです。バイ町山さんの映画「ゲッタウェイ」予習編、復讐編鑑賞から。


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ひたすら逃げるのだが、いつしかそれは、二人の恋の逃避行がラブがちりじりに塵となりごみのようにまうかと思いきや、それは、めらめらとした黄金のあたたかさをとりもどすきったない犯罪者いやふたりの男女の物語にみえましたね。

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さて
サムペキンパーの塵にうもれた二人のにげ
それは、甘いか超しょっぱいか?

ぜひみてみてください!

ブルーレイで買おうっと!

素晴らしかったですね。本当にふかかいながらも、なんかあったかい、悪い人達を見ながらも こころは、総会に心躍る 不可解な体験で超きもいいたいけんでしたよ!

大画面ですからね!ぜひ!

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