星3、5
ヴェンダースの都会の孤独なアリス
ドイツ作品。1972年、脚本、監督ヴィムヴェンダース。
えーずーっと半年、ホラーとロマポルを見ていたので、
久々に欧州映画が見たい
という衝動にかられ、前から見たいリストにノミネートしていた
ドイツから飛び出したロードムービーの走者から今や音楽映画の情熱的なアプローチから
今や無国籍な映画を撮り続けている
ヴィムヴェンダース監督。
サスペンス風なわりとわかりやすい横路にそれたサッカーサスペンスデビュー作「ゴールキーパーの不安」
失念した比較的近年作品、挫折した「エンドオブバイオレンス」
ミラジョボが屋上で飛び跳ね、リンゴスターが出ていた事しか覚えていない
「ミリオンダラーホテル」
見たんだけど記憶にない山本耀司とのコラボ映画「都市とモードのビデオノート」
今だに理解出来ない優しい天使のぶつぶつ。うちの兄貴がイタく好きな「ベルリン天使の詩」
初期ロードムービー作品のエポックな旅。映画上映をするバンに乗り旅する映画「さすらい」
ヴィムヴェンダースで一番わかりやすいかな?作品。ロードムービー映画の傑作でもある。髭面の汚いハーリーディーンスタントンが旅し、探し、たどり着く愛「パリテキサス」
私の中のヴェンダース最高傑作。目が見えないから探しまくる砂漠、視覚と笠智衆「夢の涯てまでも」
ヴェンダースの転換点。アメリカ化であり、娯楽に少しだけ近づけたようなデニスホッパーとジェットコースターしか記憶にない「アメリカの友人」
ヴェンダースの最初の現場体験であるニコラスレイ。レイの老齢な生活に寄り添うドキュメンタリー、ヴェンダースの映画ドキュメンタリーアプローチ「ニックスムービー水上の稲妻」
ヴィムヴェンダースの好きな日本映画。小津安二郎をめぐる自己吐露とインタビュー。日本映画人が誰も撮れずに、ドイツ人のヴェンダースが愛を注ぐ素晴らしい日本愛「東京画」
そして密かな愛が揺るがしたラテン音楽のライブ。ロングランヒットした「ブエナビスタソシアルクラブ」
ブルースを掘り下げた「ブルースムービープロジェクト」の中の一編「ソウルオブマン」
音楽アプローチの最新系、母国ドイツの舞踏家ピナバウシュに迫るダンス映画「Pinaピナ」
以上が鑑賞履歴。
振り返ると結構みてますね。
はじめは完全兄貴の影響であります。ダビングされた「パリテキサス」「ベルリン天使の詩」からが、導入部。
本当にとっつきにくい
娯楽は無い
退屈な瞬間の連続
のような
ヴェンダース映画ですが、
わかりやすい映画ばかり見てくるとたまーに
見たくなる心象風景映画のヴィムヴェンダース。
ヴィムヴェンダース映画は、一本みて
あわないと思った方は一生見ない方がいいと思うくらいある意味軽い忍耐が必要だと思いますね、正直。
日活DVDにて鑑賞しました。
物語はさえない物書きドイツ人の男。ひょんなきっかけからニューヨークからアリスという名の少女を連れてロードムービーする物語。
アリスがまあ
かわいい
憎い
退屈そう
冷たそう
そんな表情が見れます。
見ていて個人的になんか自分が若い頃を思い出したんですよね。
まだ時間を持て余していて
やることなくて
不満を持って金はない
みたいな若い頃の心象を主人公の見る風景に
次第に
自分自身も思い出してしまいましたね。
暗いんです。とにかく本作の
ダークな時間の持て余し方
が漂っています。
アリスは常に不満そう。
ぶっちょうずらで笑顔のエの字も魅せてくれません。
なんでラスト付近の少しだけほっこりするヴィムヴェンダースの風景の素晴らしさが
まさしくヴェンダースのロードムービーの持ち味であり
彼の作風であるよなぁと改めて感じ直しました。
またヴェンダースロード風景も必見!
よく出るヴェンダースアイテム必見!
列車
飛行機
車
モーテル
テレビ
風景
カフェ
粒子の荒い白黒画像も必見!
あとアレッ!と思ったんですが、幾つかロックが流れます。詳しくないんで省きますが、チャックベリーが素晴らしい存在感を持って本作の孤独なフィルムに音を刻んでいました。かっこいいというか存在していた感じに見えましたね。そうおもわせる力があります。劇中では、良かったゆと言ってましたが、、。
ヴィムもジュークボックス近くでちょいと出演してるのは、鑑賞後文献読んでわかりました。
アリスの可愛げの無い子どもっぷりもスゴいなぁ。
かわいい、元気、愛嬌あるとは真逆の子どもの姿
本作を見て都会のアリスというか
都会の自分
都会の中の田舎もんの自分をなぜが思いながらロードムービーしたヴィム体験でしたぁ。
さて
ヴィムヴェンダースが魅せる
都会中の孤独な2人
都会のアリス
ぜひ旅してみませんか?
追記
余計なひとこと
レビュー読むと本作をロリコン映画というのは、ヒドいなぁ。まあ主旨わかるけど、じゃあ子持ちの男性は皆ロリコンか?という話だよなぁ。
調べるとヴィムヴェンダース、28の時の映画なんですね。
確かにある意味若い感じがあるんだけど、大人な感じと時間を持て余す感じが素晴らしいですね。
娯楽や起承転結よりも、ていうか無視してますよね。
毎日旅しながら撮ってたんじゃないのかなぁ。
ヴェンダースの都会の孤独なアリス
ドイツ作品。1972年、脚本、監督ヴィムヴェンダース。
えーずーっと半年、ホラーとロマポルを見ていたので、
久々に欧州映画が見たい
という衝動にかられ、前から見たいリストにノミネートしていた
ドイツから飛び出したロードムービーの走者から今や音楽映画の情熱的なアプローチから
今や無国籍な映画を撮り続けている
ヴィムヴェンダース監督。
サスペンス風なわりとわかりやすい横路にそれたサッカーサスペンスデビュー作「ゴールキーパーの不安」
失念した比較的近年作品、挫折した「エンドオブバイオレンス」
ミラジョボが屋上で飛び跳ね、リンゴスターが出ていた事しか覚えていない
「ミリオンダラーホテル」
見たんだけど記憶にない山本耀司とのコラボ映画「都市とモードのビデオノート」
今だに理解出来ない優しい天使のぶつぶつ。うちの兄貴がイタく好きな「ベルリン天使の詩」
初期ロードムービー作品のエポックな旅。映画上映をするバンに乗り旅する映画「さすらい」
ヴィムヴェンダースで一番わかりやすいかな?作品。ロードムービー映画の傑作でもある。髭面の汚いハーリーディーンスタントンが旅し、探し、たどり着く愛「パリテキサス」
私の中のヴェンダース最高傑作。目が見えないから探しまくる砂漠、視覚と笠智衆「夢の涯てまでも」
ヴェンダースの転換点。アメリカ化であり、娯楽に少しだけ近づけたようなデニスホッパーとジェットコースターしか記憶にない「アメリカの友人」
ヴェンダースの最初の現場体験であるニコラスレイ。レイの老齢な生活に寄り添うドキュメンタリー、ヴェンダースの映画ドキュメンタリーアプローチ「ニックスムービー水上の稲妻」
ヴィムヴェンダースの好きな日本映画。小津安二郎をめぐる自己吐露とインタビュー。日本映画人が誰も撮れずに、ドイツ人のヴェンダースが愛を注ぐ素晴らしい日本愛「東京画」
そして密かな愛が揺るがしたラテン音楽のライブ。ロングランヒットした「ブエナビスタソシアルクラブ」
ブルースを掘り下げた「ブルースムービープロジェクト」の中の一編「ソウルオブマン」
音楽アプローチの最新系、母国ドイツの舞踏家ピナバウシュに迫るダンス映画「Pinaピナ」
以上が鑑賞履歴。
振り返ると結構みてますね。
はじめは完全兄貴の影響であります。ダビングされた「パリテキサス」「ベルリン天使の詩」からが、導入部。
本当にとっつきにくい
娯楽は無い
退屈な瞬間の連続
のような
ヴェンダース映画ですが、
わかりやすい映画ばかり見てくるとたまーに
見たくなる心象風景映画のヴィムヴェンダース。
ヴィムヴェンダース映画は、一本みて
あわないと思った方は一生見ない方がいいと思うくらいある意味軽い忍耐が必要だと思いますね、正直。
日活DVDにて鑑賞しました。
物語はさえない物書きドイツ人の男。ひょんなきっかけからニューヨークからアリスという名の少女を連れてロードムービーする物語。
アリスがまあ
かわいい
憎い
退屈そう
冷たそう
そんな表情が見れます。
見ていて個人的になんか自分が若い頃を思い出したんですよね。
まだ時間を持て余していて
やることなくて
不満を持って金はない
みたいな若い頃の心象を主人公の見る風景に
次第に
自分自身も思い出してしまいましたね。
暗いんです。とにかく本作の
ダークな時間の持て余し方
が漂っています。
アリスは常に不満そう。
ぶっちょうずらで笑顔のエの字も魅せてくれません。
なんでラスト付近の少しだけほっこりするヴィムヴェンダースの風景の素晴らしさが
まさしくヴェンダースのロードムービーの持ち味であり
彼の作風であるよなぁと改めて感じ直しました。
またヴェンダースロード風景も必見!
よく出るヴェンダースアイテム必見!
列車
飛行機
車
モーテル
テレビ
風景
カフェ
粒子の荒い白黒画像も必見!
あとアレッ!と思ったんですが、幾つかロックが流れます。詳しくないんで省きますが、チャックベリーが素晴らしい存在感を持って本作の孤独なフィルムに音を刻んでいました。かっこいいというか存在していた感じに見えましたね。そうおもわせる力があります。劇中では、良かったゆと言ってましたが、、。
ヴィムもジュークボックス近くでちょいと出演してるのは、鑑賞後文献読んでわかりました。
アリスの可愛げの無い子どもっぷりもスゴいなぁ。
かわいい、元気、愛嬌あるとは真逆の子どもの姿
本作を見て都会のアリスというか
都会の自分
都会の中の田舎もんの自分をなぜが思いながらロードムービーしたヴィム体験でしたぁ。
さて
ヴィムヴェンダースが魅せる
都会中の孤独な2人
都会のアリス
ぜひ旅してみませんか?
追記
余計なひとこと
レビュー読むと本作をロリコン映画というのは、ヒドいなぁ。まあ主旨わかるけど、じゃあ子持ちの男性は皆ロリコンか?という話だよなぁ。
調べるとヴィムヴェンダース、28の時の映画なんですね。
確かにある意味若い感じがあるんだけど、大人な感じと時間を持て余す感じが素晴らしいですね。
娯楽や起承転結よりも、ていうか無視してますよね。
毎日旅しながら撮ってたんじゃないのかなぁ。