星4.5 ホドロフスキーのファミリーダンス
予告編 映画『リアリティのダンス』予告編
公式ホームページ
「リアリティのダンス」フレミア上映会 アレハントロホトウスキー 生トーク
哲学的ですね、、、。映画内容からは、はるかにかけ離れた真面目さ、言語感覚がおしゃべりから垣間見れます。かなりの博学です。脳、宇宙、ニューロン、宗教家の説法のようですが、想像力の巧みなアレハンドロの強いパッションを感じます。
R15指定。原作、脚本監督アレハンドロ・ホドロフスキー。
現代のネオ過激なフェリーニのような ホドロフスキー
なんとその ホドロフスキーが、「新作を撮った」ということでびっくり!もう引退した人なんだと決め込んでましたが、、、。なるべく事前情報を遮断して、わが越後の誇るべきミニシアター、シネウインドにて鑑賞しました。
まず。
すんごーーーい退屈になる瞬間もあるんですが、ながいなーーみたいなところも含めて。このくだり、いる!みたいな箇所もあります。
すんごーーーーーいソフト。わかりやすくてびっくりしましたね、、、、。
2014年劇場映画ベスト10にランクインする素晴らしい作品でした。
ホドロフスキーのミュージカルですよね。
父と子 暴力 母性 乳 父権 歴史 ファシズム 異形 宗教 職人 金
自然 ファンタジー 幻想 妄想 血、死、家族が語られます。ホドロフスキーワード満載です。
さながら ホドロフスキーの「アマルコンド」とレビューしてた方もいらっしゃいましたが、、確かに。 寺山修二チックでもあります。アプローチがね、、、。
あとダヴィアーニ兄弟の「父パードレパドロ-レ」をみながら思い出していました。父と子という意味で。
まさしく 少年時代の自分死と自分史に今のアレハンドロの自分詩をかけまくり、自分もダンスするような回想風、記述家族幻想詩のような映画でしたね。
CGでも、きっと低予算なんだけど、こんなに詩情豊かに表現できたのがすごいですよね、、、。
最初の導入部分のめくるめく想像力と詩のスパークは 、本当に必見です!
主役の父は、アレハンドロの息子さんで、ほか息子さん多数主演してるんですね。ダリオアルジェント系、コーエン兄弟系の家族ぐるみ撮影、監督方法です。
この おかあちゃんは、時々コントかよと思わせ、母性をおもわせ、セクシャルに魅力を振りまくスンごい存在感です。この辺がフェリーニを思わせます。
エロス、グロも超微量に抑えていましたね。
けどちゃんとありますんで エロス、モロだしヘアー、きつい描写あります。が、18禁では、ないんで大丈夫ですよ、、、女性も、、大丈夫。
想像力と詩情と、論理的なお話をすべて破壊する ファンタジーダンスミュージカルです、奥さんがミュージカルコードを演じてますよね。
この下の写真のイメージなんでしょうね、、、。この少年とともに 自分の心内世界を旅するような、、そして父に思いを重ねるような映画にみえます。父の苦しみを痛み分けたいという映画にも見えました。このモノローグで涙ぐみました。
レコメンの横尾忠則さんのコメントが素晴らしい
「頭でっかちの理屈人間は観ない方がいいだろう。「神はいない、死んだら腐るだけだ」。あとは知らん、そんな映画だった。」
この少年も可愛かったですね、、、。
あと相変わらずの色彩感覚も素晴らしいです。必見。後半からリアリティがましてきます。
ひたすら 子供の自分と一緒に旅をしているような映画ですね、痛みの追体験のようなね。
この年齢で次作も準備にかかっているということで、、、、超楽しみであります。
さて
ホドロフスキーのファミリーダンス
なんと不可思議で 残酷で 幻想的詩情ダンス
ぜひ!