星4.5 マキノ監督の浪花港の任侠伝
1965年、脚本笠原和夫ほか、監督マキノ雅弘。
東映任侠映画を見てみようシリーズ。別名、日本語どす、日本語の暴力、怒りを見てみようという気持ちになりたいからみるのかなシリーズです。
高倉健さん主演の「日本侠客伝」シリーズです。
このシリーズは、まだまだ任侠映画として、強固なメロドラマ風ラスト殴りこみという娯楽パターンですが、なかなか素晴しい仇うち映画として
強烈な日本人の怒りを爆発する映画として 素晴しいざ 任侠映画だと思ってます。
笑いもない、裏義理、任侠道、やくざ、かね、どす、女事情、かけひき、利権と繰り返される主題とお決まりの殴りこみ
というパターン踏襲ですが、マキノ雅弘監督の素晴しい手腕が広がります。
先入観なく東映DVD鑑賞です。94円二週間レンタルありがとう。
いや---素晴しいです。大阪の方にぜひ見てもらいたい。
新地が舞台だそうです。
大正時代のまるで浪花港の血トセトラでございます。ところどころ笑えます。
また最後に浪花の喜劇役者 藤山寛美がでてきます。この時代けっこう任侠映画にでてくるカンビさんです。
笑わせてくれたもう一人は、長門裕之さんです。とっても軽くて、義理かたい大阪人を演じてます。そして妻の南田洋子さんも出てます。
今回のヒロインは、八千草薫さんでしたが、、、、、まあああああ若いこと、びっくりしますね、、、。かぼそいキュートな女郎を演じてます。
脚本は、「仁義なき戦い」の笠原和夫さんが絡んでます。しっかり、大ボス、中ボス的敵の存在、権力組織構図をつくりつつ
そこに健さんが、疑念をいだいてぶつかっていきます。
そこに初期シリーズは、任侠元祖アクター 鶴田浩二が助演で最後に絡みます。
この展開のための助演も張り巡らせながら
港の利権あらそい、低賃金、事件を仇撃つ、刺す健さんです。
あとぼんぼん役の里美浩太郎さんの 若いこと エグザイルなんてまっつあおの色気です。
一番右の殴られわかぞーが里美さんです。
手を振り上げるのが、歌謡ゲストですが、重厚な九州男じを演じる 「むらただ!」の村田英雄さんです。一節というかだいぶ歌います。
このころの任侠映画では、お馴染みの歌謡ゲストです。
殺陣もすんごい ひき画から カメラ前までワンカットで魅せる緊張感ある殺陣
刺してるのがスンごい ぶすっ と刺してるんでマキノ演出が必見。
総合力と浪花ヒストリー的港話をからめ 重厚に描いてあります。
安定して見れる任侠映画 格式あるある意味「古さ」をかんじつつ超面白かったです。
さて
マキノ監督が見せる
マキノ監督の浪花港の任侠伝
ぜひ
マキノ監督です。うわさだと、日本で何百本も映画を撮った、日本で一番映画を撮った監督だとか?!
追伸
この「日本侠客伝」シリーズ、マキノ監督と山下耕作監督で何が違うのかというのをつかみたいなと思ってます。まあちょっとわかってきたけど。。明らかに違うわけじゃないんですけど、、微妙な差異があります。