星3.5 ルイマルの胸の中、ちんぷんかんぷんブラックムーン
劇場予告
(予告だけじゃ わからない予告ですね、、、。)
1975年、脚本監督ルイ・マル。
こちらもビデオ屋の今や希少価値が逆に高まる太いカセットビデオをレンタルしようシリーズでした。
ルイマルのすばらしい「さよなら子供たち」をみて感動さめやまぬ時に次にと借りた、挫折作品。上のジャケだけみると傑作な雰囲気ただようんだよなーー。
なんか、タイムスリップ、古代恋愛ジュブナイルものみたいなのを想像していました。
カルチャーパブリシャービデオ鑑賞となりました。
もう気分は さながら
ルイマルの胸の中、ちんぷんかんぷんブラックムーン
という ちちんん ちんちん作ですよ^^ これは、なかなかのずっこけたい大作でしたね。冒頭15分ほどで、即効星1つでいいとも思いますね。
私は好きなんですよ、、、映画監督のフィルモグラフィーでいくと
映画監督の思い入れの一作系の映画ですよね、、、。念願のオリジナル作品みたいな感じです。
私のなかのそのような作品って、、、
黒澤明の「どですかでん」「夢」 黒澤清「カリスマ」 フェリーニ「ローマ」「サテリコン」 私のなかの究極のそれは、ホドロフスキーの「ホ-リーマウンテン」とかにあたりますが、、、。
アメリカ渡米前にとりあげたやりたい事をまさしく 隣の庭で少数スタッフで自主制作したような まあ 自主映画のノリです。
まあルイスキャロルの「不思議の国のアリス」的な好意的な評もみうけられますがね、、、、、
私は、ルイマルの念願の 訳わかんない映画を はっきり自覚的にとりあげた
作品いわくの「異世界」
ルイマルの胸吸い映画だったのかなというかんじでしたね、、、。
胸躍ったのは、冒頭のみで。あとは、閉鎖的な家に監禁閉鎖ワールドでしかも
奇奇怪怪
論理消滅
笑い消失の意味不明
ルイス、ルイマルの不可解正解が広がります。ある意味超ゴダール映画のようなかんじです。ゴダールの後期の匂いが超しました。政治的なゴダールの映画「中国女」ような作風です。
まあやりたかったんでしょうね、こういうのね。コントかよ、これとおもいますがね、、、。まっちゃんのコントのようにも見えます。
ビデオ版ジャケです。この主演女優さんもよくぞ、ひきうけてくれました!という感じ。ほぼルイマル作品ラブの方のみ おすすめです。
物語は、なにやら激走する 少女。いつのまに異世界の森に突入。そこには、そこ庭があり、家があり、ルイマルキャロル的世界がひろがっていた!ラストまであなたは、みることができるのか?てな感じ。
「なにこれ 訳わからんからすぐ返そう」 でいいと思います。
けど私はきらいじゃないけど、、、。ラストもまあ意味不明で にやりと私の口元がブラックムーンだよ(笑)
さて
ルイマルが魅せる
胸吸い世界の鼓動 ブラックムーン
不可思議な世界観が大好きな方は、ぜひ。だけどかなり安っぽい異世界ですよ、、、。
私は、ルイマルの自主映画がみれたんだなーと解釈しています。おもしろかったです。
大好きな監督であります。変な作品も、面白くない作品でも受け入れたい監督であります。
追伸
ルイマルの迷走する以降のアメリカ作品も見てみたいです。初期もね、、。