リドリースコットのイエローイーブル
原作。
スコットフリープロダクション提供。監督リドリースコット。
2013年劇場公開作品で見逃し作品でした。ちょっと後ろ髪ひかれる後悔感。
私のお気に入り監督、スコット兄弟の「あにき」
「エイリアン」でホラーSFに風穴をあけ
フィリップＫディックのSF近未来レプリカントの暴力愛を表現した「ブレードランナー」
SF映画だけか？と思わせといて
90年代から途端にジャンル幅拡張の挑戦的な作品作り
ヘリコプターが落ちたらそこは戦場劇場「ブラックホークダウン」
私はデミムーア。丸刈り兵士で頑張ります「GIジェーン」
初期サスペンスでもはやレアソフトで見れない「誰もが見ている」
ガールミーツガールで爆走ロード「テルマ＆ルイーザ」
私の中のスコット失敗作デカプーと組んだ「ワールドオブライズ」
ブルーマジックでギャングスター「アメリカンギャングスター」
と様々なジャンル幅を撮りあげ、CMディレクターから途端にハリウッドの一流監督に独走していったリドリースコット！
待望の新作は、ネオ「エイリアン」続編を自ら表現した賛否、否定やや多い感じの「プロメテウス」後
なにやら豪華メンツによる「悪の法則」(この邦題ちょっとセンス無し)
チラシの写真、バビエルさんの顔がどうみても ニコラスケイジに見えてしかなかったです。
新作DVDレンタル致しました。
見終えた後、
あー怖かったという感じ、
あー劇場でみたかったなぁとちっと後悔。
素晴らしい フィルムノワールでしたねー！
こんなに贅沢キャストで、しっかり怖い、リドリースコットもやり遂げた感じで良かったんじゃないのかな？
原作の方は「ノーカントリー」 の方で、映画用に 書き下ろした作品のようですね。この原作の方の持ち味も本当に素晴らしいんですね！
容赦ない
黒幕絶対わからない、だから怖い
ひたひたと迫る危機
マイケルファスベンダーがまず、人間だったのにホットしましたよ。「プロメテウス」で完全コンピューター人造人間だったんで。
「コンシーラー！(弁護士先生！(やっとおでましかぁ高貴でお高い、鴨が、、、みたいなニュアンス含む))」
原題のままの邦題でも良かったと思うんですけどね。
マイケルファスベンダーの素晴らしいコンシーラーぶり、崩れぶりの受けの演技良かったですね！
バビエルバルデムのアッパー成り上がり成金ウンチクファッションリーダーぶり
ペネロペクロスのおいしいそのままセクシーぶり
「へへへー」
と相変わらずの高笑い
ブラッドピットの素晴らしい恐怖予兆させる謎カーボーイ。
私はブラッドピットのこういう脇役大好きです。タラチャンの「イングロリアルバスターズ」なんかより、こういうサラッとした役で良かったです。
そしてそして本作のキーウーマン
イエローパンサーことまさしく「悪の法則」は、私のエゴでひねりぬく
素晴らしい悪でしたね！いらやらしい顔でしたね。
本作の悪って、本作のキモは、
キャメロンディアスをどうとるのか？という映画でもあります！とっても良かった良かった良かった！こんなキャメロンディアスが見たいわけですよ！
親日家で
コメディエンヌ(「メリーにクビったけ」「チャーリーズエンジェル」)で飛び出した
明るいキャメロンの真逆が
俳優の裏の顔の楽しみ
というヤツですね！
素晴らしく私は堪能しました！
エロチックで
冷たくて
ハードに挑発して
用意周到容赦絶対皆無な悪
大満足でした！
それぞれの俳優ファンの方は必見でございます！
「よくわからない」という評もありましたが、 まあまあ そこを想像するから面白いわけなんですが、
リドリーもなかなかの省略具合かましてます、皆さんついてきてください！ 丁寧じゃありませんので、そこが映画の面白さであります。
とにかくアメリカンなバッハの 悪人は、
怖い
という映画なんですね、ひいては
ドラッグ映画なんですが、 素晴らしいギャング映画でもありました。直接ドンパチありません。
「ノーカントリー」でもそうでしたが、
とにかく 怖いですね！
素晴らしいイエローパンサー映画
リドリースコットの黄色の光の使い方が素晴らしかったですね！
南米の荒涼な大地を黄色の光で捉えていましたね！必見！
そして悪の象徴として登場した「パンサー」豹のイエロー
イエローな悪魔の光線が、外れた人間をおとしめた法則力学をぜひごらんください！
黄色い悪魔が光臨したイエローイーブル映画でございました。
さて
リドリースコットが魅せる
イエローイーブル
ぜひ！ご覧ください！
追伸
DVD音声解説あったら、買いたいなぁ。リドリーも作品によって音声解説してくれる映画監督です！嬉しい。
ちなみにスピルバーグ、タラチャンは、絶対音声解説しませんね。
追記
2013年劇場洋画ベストテンランクインです！