蔵出しですが、(10月くらいから書いてましたが、遅れた蔵出しです)
好きな映画を語り尽くそうというこのブログ
今回は、好き好きっ!
吉田大八監督
「桐島、部活やめるってよ」です!
日本映画で結構最近です!
私のブログでは珍しいかもしれません。
先日、中古DVDでこれを二千円弱で購入!
とにかく確かめたい。
一心で音声解説を含めてたっぷり見たいと思ってました。
マイ2012年劇場邦画ベストテン第2位ランクインでございます。
私は
本作 結構見るまで
逆の感情で、面白くないんじゃないのか?
と
世間の噂には逆行していた次第
デビュー作の吉田監督がどうも気にいらずで
どうも 見るまで時間かかったんですねー。
ようやくDVDでみたら
いやぁ面白い面白いというか
こんなに傑作なんなの?何?何?ナニ!と
かなり衝撃的でした。
完成度もさることながら、(特に編集の完成度という意味)
まさか「映画の映画」も入っているとは思ってもいませんでした。
はじめもっと
陰湿なイジメとか
盗撮サスペンスかな
とポスターから勝手にダウナー映画だと思っていました。
本作をはじめて見た時、
なんだろうこの魅力
と
思い、浅井リョウさんの原作本購入。
二枚組DVD購入でしっかり読み、見つくして魅力を知りたいという欲求が生まれていました。
まず原作を読みました。
映画とはかなり違ったんですね!
原作は、断片的なキャラの描写が圧倒的に多く、劇中にも出ますが、
原作のキャラが
すれ違う瞬間を映画には採用してます。
そして助長して伸ばしています。
このひとつの場面を作り出すために集約させたと音声解説で言ってます。
その原作にもあった場面が、ラストの桐島と友達の東出君と映画部神木君が出会うシーンであります。
本作の素晴らしい部分の一つであります!
体育会系と文化部が出会うという素晴らしい瞬間が本作には描かれています。
実際こういう瞬間って
それは非常にささいなふれあいですが、学校生活には多々ありますね。
体育と文化がぶつかったり、仲良くなったり、羨んだり、きもがったり、憧れたり、いじめたり、無視したり、、、、学校生活の基本ヒエラルキー的対立心理ではないかなと。
脚本は、劇団の作家喜安さん、吉田監督の共同作品。
改変を快く受け、原作浅井さんも現場に見学に行ったそうです。
浅井さんは二十代の小説界のニューカマーです。直紀賞も先日受賞されましたね!
とにかく台詞の素晴らしさ
生き生きとした台詞
「おれウ○コ行ってくる」
「えっ!」というリアクション、劇中素晴らしい「えっ!」が何度もあります。吉田監督もこだわったと言ってました!
これがほぼ、演劇で高校生を題材にした作品を見て吉田監督が脚本リライトに声をかけ、共同脚本にしたそうですね!
これが、ほぼだいたいの下り原作に適合するところもありますが、素晴らしい脚色が光っている所だと思います。
原作をそのまんまの良さ、じゃなく
原作を大胆にアレンジした良さが本作の良さ
というのが、原作読んで、音声解説聞いてやっとわかったんですね。結構溜飲がさがりました、謎がだいぶはれたんで。
そして素晴らしいリハーサル、エチュードをパートパートごとに事前リハーサルを徹底して行い、現場に行ったそうです!なんで、素晴らしいんですね、皆さん演技が、、、!
この「桐島」から派生して売れている人が出てきてますよね、
橋本愛さんはもう言わずもがな
バレーボールキャプテンの子は、DoCoMoのCM出てたり
映画部の神木君のオマターの男の子やリベロ訳の小さな男の子もドラマの脇役で見ます
山本美月さんもモデル女性誌表紙や「ハンターハンター」の声優デビューされてましたね。
それからメイキング見て仰ってたのが、
動線会議です。カメラ内を生徒が縦横無尽に動き回ってますが、これも皆指示通り動いてまして、
「バトルロワイアル」でもそんな事を深作監督メイキングでしつこくやってましたが、このカメラ内に若者がどうフレームインアウトするか毎日相当会議したようです!素晴らしい素晴らしい!
やっぱり何気に素晴らしいには、理由がありますね。
メイキング見て、本当に納得したんですね。単なる偶然産物じゃなく、
吉田監督の青春映画に対する、また原作に対する愛情と
脚本のリライトの素晴らしさ
役者の素晴らしい演技がしっかり重なり
あのもどかしい曜日ごとの編集
が繋がって
桐島は出来上がっていたんだなぁ
と思い
すんごい納得しましたね。
充実のメイキング音声解説でありました!
私は本作
「バトルロワイアル」以来の傑作な青春日本映画だと
思って好き好き作品認定であります!
追伸
東出君は、一気に国民的な俳優です!
吉田監督の青春映画に対する、また原作に対する愛情と
脚本のリライトの素晴らしさ
役者の素晴らしい演技がしっかり重なり
あのもどかしい曜日ごとの編集
が繋がって
桐島は出来上がっていたんだなぁ
と思い
すんごい納得しましたね。
充実のメイキング音声解説でありました!
私は本作
「バトルロワイアル」以来の傑作な青春日本映画だと
思って好き好き作品認定であります!
追伸
東出君は、一気に国民的な俳優です!