星4、5
若松監督遺作、路地のおばぁと悪たれた子どもの海
原作中上健二。脚本井出真理。企画、プロデューサー、監督若松孝二。
日本映画のアンダーグラウンドを拠点に闇なエロスと反権力闘争とドラマを撮り続けてきた若松孝二監督。
本作公開後、いきなり事故のような訃報がニュースで飛び込み、驚愕。
戦争傷とセックスを真正面で描き寺島さんが世界で輝いた「キャタピラー」
キャタピラーで当たり2、3本撮れる
という発言から
息せき切って作品を次々に撮った若松監督の最後の作品。
製作をフィルムからデジカメに変え
安くとも俳優ありき、
志ありきで遺作周辺の作品群の素晴らしいこと
安保闘争を若松監督だからこそこだわった浅間の小屋の血走る若者達「実録連合赤軍あさま山荘への道程」
若松監督のミシマ。割腹までを丹念に追う「11・25自決の日三島由紀夫と若者たち」
海に見えた耽美な女性と取り憑かれ疲れ果てた男達のブルーホテル「海燕ホテルブルー」
本作キャストに旬な俳優を取り揃えどんな中上健二原作を魅せてくれるのか楽しみな一作でした。
アミューズDVDにて新作鑑賞致しました。
いやぁ本当、良かったです!
若松監督のこの遺作周辺は、
正直映像、予算、設定、舞台装置が、断然チープ低予算であります。
そこらへんで撮ったのバリバリでしょう!
それを良しとしない方は、見ても無理です。おすすめしません。
若松監督が なぜ世界を駆け巡れるのかは、
その低予算を突き破る
俳優力、若松演出の素晴らしさが届いたからだと思います。
本作と真逆な日本映画があまた存在するなか、若松監督の低予算ながらも作家性を貫き通し、
表明表現したい人間をエロスに犯罪に身を投じる者を
初期エロスから撮り続けてきた蓄積が
花開くのだと思います!
作品数もさることながら、アングラで鍛えた素晴らしい手腕と凄み
それを今回は、おばぁと悪たれに集約し、
流れる「マンマィーーー」という民謡のリズムにのり、海辺の悪い愉楽を魅せて死んでいったのでわないかと思います!
映画監督の最後の作品って本当に面白いんです。縁起でもない事なんですが、、、。
まるで本作は、さながら
若松監督が本作の世界の
悪たれ若者達に見え
そしておばぁと呼ばるるおっきな産婆母、寺島しのぶさんにまるで抱かれているような
母性愛を強く感じます。
若松監督の最後は、愛ある丸々受け入れる母と悪童達
中上健司の路地裏、海近しい段差ある階段ばたの風景
土着な漁師街の舞台に
大いなるオバァの寺島さんと
若き俳優のまさしくオムニバスのような
悪たれ若造達に素晴らしい若手俳優が若松魂注入されてます。
冒頭の後期若松ワールドの立役者、井浦新。ますます内田裕也の若き時に似てきてます。本作でも痩せてますね!
最初の悪たれの高良君。うってつけの色男ぶりです。高良ファン必見!高良さんは、もう完全な売れっ子ですね。
帽子がトレードマークの高岡蒼佑さん。
高岡さんも深作監督の「バトルロワイアル」といい、本作といい、素晴らしい監督達と仕事を残しています。本作の軟派な感じも良かったです。
そしてチラッと出演する染谷君も魅せます。ちょっと意外な役でしたが、好演してますよ!
さながら本作の若松監督の最後の作品ということで
若松監督は、初期作品では
陵辱的にエロスを追求し、
女性を全裸で貼り付けにしたり「処女ゲバゲバ」
白衣の天使と裸と唐十郎の妄想全裸惨殺「犯された白衣」
山の奥地でフンドシしめた男が惨殺の13日の金曜日「復讐鬼」
の初期にはじまり
私のなかの若松最高傑作、その内田裕也、昆虫採集のように女性を採集した。その気分そう!「水のないプール」
低迷した80、90年代を経て「キャタピラー」の爆発。
そして本作のおばぁのもとへ帰っていたのかもしれない。女性を心底愛し、痛めつけた表現を魅せながらも、
そして思想闘争のような安保反権力映画を表明しながらも
偉大なる母をもとめ、本作で幕を閉じたかったのかもしれない。寺島さんを見てそう思いました。
さて
若松監督最後の
路地裏の漁師町付近のおばぁと悪童達
ぜひどうぞ!
追伸
だって初期の若松作品は、本当アナーキーポルノですよ、滅茶苦茶ある意味ホラー映画ですからね。
過激な若松監督が最後はおばぁに回帰していったんだなぁという意味で
安らいだんなぁと思って良かったんですよね!
ご冥福改めて祈ります!
若松初期作品は、まだまだみたいのあるんで購入してみていきます!
ていうか「処女ゲバゲバ」みたい
若松監督遺作、路地のおばぁと悪たれた子どもの海
原作中上健二。脚本井出真理。企画、プロデューサー、監督若松孝二。
日本映画のアンダーグラウンドを拠点に闇なエロスと反権力闘争とドラマを撮り続けてきた若松孝二監督。
本作公開後、いきなり事故のような訃報がニュースで飛び込み、驚愕。
戦争傷とセックスを真正面で描き寺島さんが世界で輝いた「キャタピラー」
キャタピラーで当たり2、3本撮れる
という発言から
息せき切って作品を次々に撮った若松監督の最後の作品。
製作をフィルムからデジカメに変え
安くとも俳優ありき、
志ありきで遺作周辺の作品群の素晴らしいこと
安保闘争を若松監督だからこそこだわった浅間の小屋の血走る若者達「実録連合赤軍あさま山荘への道程」
若松監督のミシマ。割腹までを丹念に追う「11・25自決の日三島由紀夫と若者たち」
海に見えた耽美な女性と取り憑かれ疲れ果てた男達のブルーホテル「海燕ホテルブルー」
本作キャストに旬な俳優を取り揃えどんな中上健二原作を魅せてくれるのか楽しみな一作でした。
アミューズDVDにて新作鑑賞致しました。
いやぁ本当、良かったです!
若松監督のこの遺作周辺は、
正直映像、予算、設定、舞台装置が、断然チープ低予算であります。
そこらへんで撮ったのバリバリでしょう!
それを良しとしない方は、見ても無理です。おすすめしません。
若松監督が なぜ世界を駆け巡れるのかは、
その低予算を突き破る
俳優力、若松演出の素晴らしさが届いたからだと思います。
本作と真逆な日本映画があまた存在するなか、若松監督の低予算ながらも作家性を貫き通し、
表明表現したい人間をエロスに犯罪に身を投じる者を
初期エロスから撮り続けてきた蓄積が
花開くのだと思います!
作品数もさることながら、アングラで鍛えた素晴らしい手腕と凄み
それを今回は、おばぁと悪たれに集約し、
流れる「マンマィーーー」という民謡のリズムにのり、海辺の悪い愉楽を魅せて死んでいったのでわないかと思います!
映画監督の最後の作品って本当に面白いんです。縁起でもない事なんですが、、、。
まるで本作は、さながら
若松監督が本作の世界の
悪たれ若者達に見え
そしておばぁと呼ばるるおっきな産婆母、寺島しのぶさんにまるで抱かれているような
母性愛を強く感じます。
若松監督の最後は、愛ある丸々受け入れる母と悪童達
中上健司の路地裏、海近しい段差ある階段ばたの風景
土着な漁師街の舞台に
大いなるオバァの寺島さんと
若き俳優のまさしくオムニバスのような
悪たれ若造達に素晴らしい若手俳優が若松魂注入されてます。
冒頭の後期若松ワールドの立役者、井浦新。ますます内田裕也の若き時に似てきてます。本作でも痩せてますね!
最初の悪たれの高良君。うってつけの色男ぶりです。高良ファン必見!高良さんは、もう完全な売れっ子ですね。
帽子がトレードマークの高岡蒼佑さん。
高岡さんも深作監督の「バトルロワイアル」といい、本作といい、素晴らしい監督達と仕事を残しています。本作の軟派な感じも良かったです。
そしてチラッと出演する染谷君も魅せます。ちょっと意外な役でしたが、好演してますよ!
さながら本作の若松監督の最後の作品ということで
若松監督は、初期作品では
陵辱的にエロスを追求し、
女性を全裸で貼り付けにしたり「処女ゲバゲバ」
白衣の天使と裸と唐十郎の妄想全裸惨殺「犯された白衣」
山の奥地でフンドシしめた男が惨殺の13日の金曜日「復讐鬼」
の初期にはじまり
私のなかの若松最高傑作、その内田裕也、昆虫採集のように女性を採集した。その気分そう!「水のないプール」
低迷した80、90年代を経て「キャタピラー」の爆発。
そして本作のおばぁのもとへ帰っていたのかもしれない。女性を心底愛し、痛めつけた表現を魅せながらも、
そして思想闘争のような安保反権力映画を表明しながらも
偉大なる母をもとめ、本作で幕を閉じたかったのかもしれない。寺島さんを見てそう思いました。
さて
若松監督最後の
路地裏の漁師町付近のおばぁと悪童達
ぜひどうぞ!
追伸
だって初期の若松作品は、本当アナーキーポルノですよ、滅茶苦茶ある意味ホラー映画ですからね。
過激な若松監督が最後はおばぁに回帰していったんだなぁという意味で
安らいだんなぁと思って良かったんですよね!
ご冥福改めて祈ります!
若松初期作品は、まだまだみたいのあるんで購入してみていきます!
ていうか「処女ゲバゲバ」みたい