Quantcast
Channel: どーもキューブのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 663

アルフォンソ・キュアロン監督「ローマ」

$
0
0

イメージ 1

イメージ 2

星4、4
アルフォンソ・キュアロンのメキシコのローマにて





ヴェネチア映画祭金獅子賞アカデミー外国語賞、監督賞受賞 
提供Netflix。
製作、編集、脚本監督アルフォンソ・キュアロン。




ツィッターでのニュースでは、ヴェネチア映画の金獅子賞ゲットした本作。

劇場を宇宙空間3Dにして、今だにあの空間を越える3Dは見たことない無重力作品「ゼログラビティ」。本作でオスカーノミネートになる。その監督であるアルフォンソ・キュアロン。

キュアロンは「映画秘宝」のベストテン選出からみたSF作品。統制された明日の未来世界「トゥモローワールド」が初めてだった。
圧巻の長廻し襲撃シーンを良く記憶している。クライブオーエンと共に。SFというか、未来世界の統制感、支配感、戦闘テロ描写に優れていた面白い作品だった。

2019年になり。
アカデミーではどうなるだろうと思いきや「ローマ」は、「外国映画賞」に!
だが、キュアロン!監督賞は取る。
みたいなムムム感想。ムムム感とは、お気に入り監督スパイクリーに取ってもらいたいと応援していたからだ。誰が監督賞?と一番気にしていた。それからの、ムムム!アルフォンソ・キュアロンかあ~、よっぽど凄いだろうと膨らむ期待。

配信チャンネル独占映画「Netflix」
オスカー参加、ノミネートの是非についてスピルバーグが持論を展開して沸騰して、冷めてみたいな盛り上がり。私もややスピ様よりの考え。まあだけどオスカー会員にネトフィリ株買わせてたりしてと嫌な邪推。
だが映画も変わる、見方も変わる、レンタルビデオ屋潰れる一方、携帯若者電車で見る一辺倒拍車かかる昨今もわかる。

オスカー受賞後の対応早かった。はやいはやい日本劇場公開決定。イオンシネマ系列決定。のち拡大公開広がりつつある現在。

配信だからめちゃはやっ!

迅速過ぎなのか物販すっとばし公開。

ツィッターのあがるまれにみる数々の褒めツイート。すぐに見たいボリュームアップな私。

公開2週目イオンシネマ新潟西、感謝サービスデイ鑑賞してきた。



のれない方の意味も薄々わかる。
物語としては三行くらいで終わる。深み無し、現象のみ、いや淡々別れ話のみでこんだけかよ!みたいな。

あと少数民族の貧困層の話興味ないって言われると身も蓋もない終了加減だ。が、それもありうるというただそれだけ。
 お話しもさながらシネスィッチ銀座でかかっていたかのような映画フォルム。90年代にハヤっていそうな雰囲気のお話しのなんてことない異国風景。メキシコのお手伝いさん悲壮話のよう。

まず、メキシコのローマらしい、南米のコロニア・ローマ。欧州のローマではないという事。

はじめはフェリーニの「フェリーニのローマ」との関係性をみるまえは想像していたが、あまり関係なさそう。どちらかと言うとフェリーニの脚本家時代のネオリアリズの時の方が作風は似ている。ありのままの姿だ。

劇場へ!
綺麗!
画面!

とツイートにある通り。
画面が恐ろしい解像度で迫り必見フォトジェニック。カメラが凄い!
冒頭からおしては返す

「水」必見!

作品のやはりいろんなとこで水が流れる。必見のローマの水、メキシコの水だ。

キュアロン監督がメキシコ系で思いをはせたお手伝いさんへの自伝的作品とのことで、、。スペイン語とスペインのもう一つの言語が行きかいアメリカでも字幕つけられたようだ。

中盤、終盤ともに素晴らしい映像の波、キュアロンカットの波に度々心は持っていかれた。

ラストに「海」は、定番の舞台設定だが、こんなにありのままの海が恐ろしいと感じたのは初めて!!!

中盤のシーンでは「トゥモローワールド」でも見られた素晴らしい緊迫的な瞬間が訪れ、少し身震いした。

なんてことない話。
まるでイタリアンネオリアリズムの4Kロッセリーニみたいなある意味貧相話。小説でも痴話男子話でも沢山表現されてきた事で、物語の目新しさは多分皆無。

だが、語り方の素晴らしい長廻しとカメラの素晴らしい解像度!これはなんのカメラだろうと無性に気になるが、資料なし。ヴェネチアの皆さんも確実に心を奪われてたんだろう。

 劇中、映画館の前で小さな踊るオモチャ?人形を売る叔父さんが出るのだが、必見!とっても画面上では小さいんだが、ちょこまか踊る、多分CGじゃないと思うのだが。素晴らしい玩具映ります。

水、
海、
群衆、
テロの喧騒(このシーンサブイボたつキュアロンカットで滅茶苦茶しびれた)

この撮影は、調べたらデジタルカメラは勿論、6Kカメラでも撮影されています。
半端ない白黒のこだわりがオスカー撮影賞受賞された意味が加わってます。
今回撮影賞もキュアロン受賞されていて、並々ならないこだわりがあったようです。

また音響も素晴らしく環境音だけのレコーディングやナチュラルな音を整音したようです。



さて
アルフォンソ・キュアロンのメキシコのローマにて

ぜひご覧ください!

携帯画面やテレビもいいけど、拡大公開されるスクリーンでどうぞ!


追伸
2019年劇場洋画ベストスリーに食い込む予感大!

参考資料
アップリンクさんデジタルパンフレット。
素晴らしいパンフです、お調べおすすめ!

Viewing all articles
Browse latest Browse all 663

Trending Articles