星5つ オリバー・ストーンのベトナム戦争カンボジアあたり
1986年オリオンピクチャー、MGM提供。
アカデミー監督、音響、編集、作品賞受賞。
ベルリン映画祭監督賞受賞。
脚本監督オリヴァーストーン。
2018年全員で展開するリヴァイバルプロジェクト、「午前10時の映画祭」今回のプログラムで期待して待ち望んでいた作品でした。
オリバー・ストーン監督「プラトーン」だ。
出会いは地上波テレビ放送。インデックスシール(雑誌「ビデオでーた」のやつ)貼って録画した記憶。
それからノーカットで吹き替えじゃなく見たいと思いコロンビアビデオでレンタル。そしてVHSダビングした。
圧倒的にわかりやすく、何より最初に「ベトナム戦争」を体感出来た映画だった。
それから幾つかベトナム戦争とやらに括られる映画を見てきた。
たまにテレビ放送していた「ハンバーガーヒル」
実録フィルムと手紙の朗読のような「ディアアメリカ戦場からの手紙」
結婚馬鹿騒ぎとロシアンルーレット、マイケルチミノの「ディアハンター」
戦争はもはや自然にとりこまれる、マリックの「シンレッドライン」
ゴダールのカメラ半径1メートルの自問反戦自答「ベトナムから遠く離れて」
結ばれた友情、転がる裏切りと死体「キリングフィールド」
デパルマが描きわける戦場におけるレイプ「カジュアリティーズ」
もはや立派な心と体は完全武装キューブリックの「フルメタルジャケット」
監督自身が気が狂った破壊のエクソダス、コッポラの「地獄の黙示録」
他オリバー・ストーンの戦争諸作も制覇してきた。オリバー・ストーンの戦争作品は、「ブッシュ」「ニクソン」(再発売希望)含めみな必見。
そんななかでも本作の輝ける鋭さは、本物だった。見直して分かった。
午前10時の映画祭、秋雨降る中鑑賞してきた。
あー凄い凄い凄いなあ
オリバーオリバーオリバーあなたは凄いもん作っていたんだねえ。
冒頭は、砂埃舞う所。画面まっちゃっちゃっ。そこに寝室兵士として送りこまれるチャーリーシーン。もみあげもなくウブさ満載の顔。むせかえル暑さと砂けむりに目がしぼむ。この冒頭登場シーンは、ラストクレジットにも使われていた。
見直してわかった素晴らしさ。それは間違いなく瞬間瞬間くりだされる5から10秒のカットの満ちたベトナム模様。それから俳優達の素晴らしい役所、持ち味の素晴らしさだ。
藁葺きの草に火をつけて、煙草を吸う兵士。この皮肉なエゴショットを強烈目撃した。いつまでも本作を記憶していたショットだ。
この村を襲撃するくだりで涙が流れた。ベトナム戦争は、完全に感覚麻痺した殺人狩りのショーになる。
また、村に退去命令が出ても隠れて村の女たちを強姦する兵士。この具体的描写は一切出ないが、ぶち切れたチャーリーシーンの恫喝と涙のアジア女性で一発理解。
この村を襲撃する所のシークエンスは、ある意味本山の鍵となりベトナム戦争ではなく狂っ田矢先の怒り爆発殺戮とかすのか?任務遂行とするのか?
理性と疲弊と激情が見ている我々に交錯する。
怒りに任せるチャーリーシーンの強行ダンスシーン必見。
「野獣かよ!おめらわあ!」と言い放つチャーリー。(だが、数年後チャーリーシーンは、プライベートで野獣になりエイズを背負う羽目に。恐ろしいなあ)
木と同化する腐敗死体からライターを奪う
首にたかるアリ
足がボコボコに膨れる不衛生と皮膚
麻薬にむせながら踊るつかのまの休息
痛め尽くした死体を飾り怒り増幅させる敵
カミカゼ突っ込むベトナム兵士
間違える爆撃
周到な地下組織、マップ、破壊工作の敵
ヘルメットのメッセージ、煙草
くみ取りトイレ掃除
衛生兵
傷
わめくさわぐやかましい
冷静をかき
泣き叫び黙らせ
煙草をすう
見張り眠たい眠ったら死刑
人種もいじめもありまくり
こづかれどつかれ命令命令
なぜなら死はいつでも隣あわせだからだ。
それぞれの笑顔、心情、除隊まで数える毎日
この一瞬一瞬の3秒くらいのカットがイチイチ素晴らしくネガティブな事実事象を映し出していて、その累積映像豊富なのが今回見直してよーくわかった。必見。
そして本山を支える俳優達の素晴らしいキャラクター、演技だ。
2大派閥のトムベレンジャーとウィリアムデフォーは、とにかく必見。
トムベレンジャーは、以下この役に引っ張られるかのごとく戦場アクション映画が続いた。間違いなく本作のおかげだ。
トムベレンジャーのあの傷を見て欲しい。敵上等、上下関係俺制定俺法律俺戦法。
生きながらえてきたトムベレンジャーの傷の意味。喧嘩傷当たり前に争って勝ち得た印のよう。
取り巻きも従える。歴戦傷、統率傷なのだ。
主役のチャーリーシーンは、志願兵。珍しがられる優等生だ。他兵士は、自認する下層な心意気。なりたくもない僻地から収集されたチャーリーシーンの独白が重なる。祖母にあてた手紙が終始ナレーションする。両親を嫌い、国に奉仕したいという珍しい理由からのチャーリーだった。
チャーリーシーンのラスト付近の顔必見。
ウィリアムデフォーも若々しい。冷静に戦況を把握し乗り込み、遂行する兵士。結末悲劇な真実。
途中から来た上司の間違える戦術、やけっぱち。
除隊待ち傷なき体で帰りたい古株兵のボヤキ、楽したい言動。
オリバー・ストーン自身が上役のやくどころでベトナム兵にカミカゼ爆撃受ける所は、思わず苦笑い(爆)
ラストの眩しい光は、本作のくらい余韻を打ち消す眩しい閃光のようで、涙を拭いてティジョイ新潟をあとにした。
さて
オリバー・ストーンが描くベトナム戦争
カンボジアあたし
プラトーン
戦争みるからまずこれ!
アメリカの狂えた世界をぜひごらんください!
追伸
本作、全国の高校で見せればいいのになあ。一発でわかるよ戦争のなんたるかがね。
あー〇ソ凄かったなあ。
2018年裏劇場ベストワンです!!
1986年オリオンピクチャー、MGM提供。
アカデミー監督、音響、編集、作品賞受賞。
ベルリン映画祭監督賞受賞。
脚本監督オリヴァーストーン。
2018年全員で展開するリヴァイバルプロジェクト、「午前10時の映画祭」今回のプログラムで期待して待ち望んでいた作品でした。
オリバー・ストーン監督「プラトーン」だ。
出会いは地上波テレビ放送。インデックスシール(雑誌「ビデオでーた」のやつ)貼って録画した記憶。
それからノーカットで吹き替えじゃなく見たいと思いコロンビアビデオでレンタル。そしてVHSダビングした。
圧倒的にわかりやすく、何より最初に「ベトナム戦争」を体感出来た映画だった。
それから幾つかベトナム戦争とやらに括られる映画を見てきた。
たまにテレビ放送していた「ハンバーガーヒル」
実録フィルムと手紙の朗読のような「ディアアメリカ戦場からの手紙」
結婚馬鹿騒ぎとロシアンルーレット、マイケルチミノの「ディアハンター」
戦争はもはや自然にとりこまれる、マリックの「シンレッドライン」
ゴダールのカメラ半径1メートルの自問反戦自答「ベトナムから遠く離れて」
結ばれた友情、転がる裏切りと死体「キリングフィールド」
デパルマが描きわける戦場におけるレイプ「カジュアリティーズ」
もはや立派な心と体は完全武装キューブリックの「フルメタルジャケット」
監督自身が気が狂った破壊のエクソダス、コッポラの「地獄の黙示録」
他オリバー・ストーンの戦争諸作も制覇してきた。オリバー・ストーンの戦争作品は、「ブッシュ」「ニクソン」(再発売希望)含めみな必見。
そんななかでも本作の輝ける鋭さは、本物だった。見直して分かった。
午前10時の映画祭、秋雨降る中鑑賞してきた。
あー凄い凄い凄いなあ
オリバーオリバーオリバーあなたは凄いもん作っていたんだねえ。
冒頭は、砂埃舞う所。画面まっちゃっちゃっ。そこに寝室兵士として送りこまれるチャーリーシーン。もみあげもなくウブさ満載の顔。むせかえル暑さと砂けむりに目がしぼむ。この冒頭登場シーンは、ラストクレジットにも使われていた。
見直してわかった素晴らしさ。それは間違いなく瞬間瞬間くりだされる5から10秒のカットの満ちたベトナム模様。それから俳優達の素晴らしい役所、持ち味の素晴らしさだ。
藁葺きの草に火をつけて、煙草を吸う兵士。この皮肉なエゴショットを強烈目撃した。いつまでも本作を記憶していたショットだ。
この村を襲撃するくだりで涙が流れた。ベトナム戦争は、完全に感覚麻痺した殺人狩りのショーになる。
また、村に退去命令が出ても隠れて村の女たちを強姦する兵士。この具体的描写は一切出ないが、ぶち切れたチャーリーシーンの恫喝と涙のアジア女性で一発理解。
この村を襲撃する所のシークエンスは、ある意味本山の鍵となりベトナム戦争ではなく狂っ田矢先の怒り爆発殺戮とかすのか?任務遂行とするのか?
理性と疲弊と激情が見ている我々に交錯する。
怒りに任せるチャーリーシーンの強行ダンスシーン必見。
「野獣かよ!おめらわあ!」と言い放つチャーリー。(だが、数年後チャーリーシーンは、プライベートで野獣になりエイズを背負う羽目に。恐ろしいなあ)
木と同化する腐敗死体からライターを奪う
首にたかるアリ
足がボコボコに膨れる不衛生と皮膚
麻薬にむせながら踊るつかのまの休息
痛め尽くした死体を飾り怒り増幅させる敵
カミカゼ突っ込むベトナム兵士
間違える爆撃
周到な地下組織、マップ、破壊工作の敵
ヘルメットのメッセージ、煙草
くみ取りトイレ掃除
衛生兵
傷
わめくさわぐやかましい
冷静をかき
泣き叫び黙らせ
煙草をすう
見張り眠たい眠ったら死刑
人種もいじめもありまくり
こづかれどつかれ命令命令
なぜなら死はいつでも隣あわせだからだ。
それぞれの笑顔、心情、除隊まで数える毎日
この一瞬一瞬の3秒くらいのカットがイチイチ素晴らしくネガティブな事実事象を映し出していて、その累積映像豊富なのが今回見直してよーくわかった。必見。
そして本山を支える俳優達の素晴らしいキャラクター、演技だ。
2大派閥のトムベレンジャーとウィリアムデフォーは、とにかく必見。
トムベレンジャーは、以下この役に引っ張られるかのごとく戦場アクション映画が続いた。間違いなく本作のおかげだ。
トムベレンジャーのあの傷を見て欲しい。敵上等、上下関係俺制定俺法律俺戦法。
生きながらえてきたトムベレンジャーの傷の意味。喧嘩傷当たり前に争って勝ち得た印のよう。
取り巻きも従える。歴戦傷、統率傷なのだ。
主役のチャーリーシーンは、志願兵。珍しがられる優等生だ。他兵士は、自認する下層な心意気。なりたくもない僻地から収集されたチャーリーシーンの独白が重なる。祖母にあてた手紙が終始ナレーションする。両親を嫌い、国に奉仕したいという珍しい理由からのチャーリーだった。
チャーリーシーンのラスト付近の顔必見。
ウィリアムデフォーも若々しい。冷静に戦況を把握し乗り込み、遂行する兵士。結末悲劇な真実。
途中から来た上司の間違える戦術、やけっぱち。
除隊待ち傷なき体で帰りたい古株兵のボヤキ、楽したい言動。
オリバー・ストーン自身が上役のやくどころでベトナム兵にカミカゼ爆撃受ける所は、思わず苦笑い(爆)
ラストの眩しい光は、本作のくらい余韻を打ち消す眩しい閃光のようで、涙を拭いてティジョイ新潟をあとにした。
さて
オリバー・ストーンが描くベトナム戦争
カンボジアあたし
プラトーン
戦争みるからまずこれ!
アメリカの狂えた世界をぜひごらんください!
追伸
本作、全国の高校で見せればいいのになあ。一発でわかるよ戦争のなんたるかがね。
あー〇ソ凄かったなあ。
2018年裏劇場ベストワンです!!