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若松孝二監督「続日本暴行暗黒史暴虐魔」

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星3、9 若松監督、海辺猟奇破廉恥殺人事件



1967年作品。
企画製作脚本監督若松孝二。脚本出口出。



アンダーグラウンドで地下ポルノを量産しつつ、学生運動の波に乗り活動家ポルノのような映画を撮り、つかこうへい原作物から遺作の中上健二まで規制に縛られず撮りあげた若松孝二監督。

初期の日活ロマンポルノもはじまらない60年代の貴重な諸作が「DIGレーベル」より発売。

今まで鬼レアな東映ビデオや高額なセルオンリーの紀伊國屋レーベルDVD発売でしか見られなかったソフトをレンタルでみれるようになり嬉しい新作悲鳴!を静かに私はあげた。

そのなかの1本をレンタル鑑賞しました。タイトルがながっ!って思いましたが。



一部かなりテレシネ悪い。映像、音ゆがみがパートカラーにあり。だが、それも猛烈な個性的ノイズととらえて見た。


いやあこれ「犯された白衣」やん!と思った。調べたら同年に制作されてました。

パートカラー
白黒
猟奇殺人
犯罪者目線
痴情三面記事の映画化

そんな趣をいちはやくしこしことインディでやり遂げていた先駆者だ。



物語はとある海辺。
毛糸の帽子をかぶるさえない小さな男。
行くは、元防空壕のあなぐら。そこは、暴行暗黒史たる暗闇の裸婦市場だった。さてこの事件は、いかに!
みたいな感じだ。

素晴らしいパートカラーは、のちの唐十三の「犯された白衣」からの内田祐也出演私のオールタイムベスト圏内ムービー「水のないプール」までブラッシュアップされていく。いずれも必見。

なんかホントに今でもいますでしょこんな方、という具合に

性のやり場ない暴発偶発性を
過去のフラッシュバック回想をもとに
明確にあぶりだす手腕は、素晴らしい!

ラストの暗闇からの洞窟をぬける出口に
とてつもなく陳腐強固で常識的なナレーションが重なる。つまらなく響きながら。
扇情殺人
痴話喧嘩殺人
のある側面なんかもなあとも思いますよね。今や細分化してるが、

犯罪者のとある真理心理を単純に映画化した作品であります。

理解できないじゃすまされない人間の欲動たる海辺の殺人

おそろしき地味ですが、
そこらの野郎がやってそうですが、

良かったです。



さて
若松監督、海辺猟奇破廉恥殺人事件

猟奇エロホラーファン必見!


追記
正義をあぶりだすのも映画
悪人を赤裸々に描くのも映画
被害者を描写するのも映画
いろいろだ。

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