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田中登監督「美人乱舞より・責める!」

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星4、5



田中登の昭和発禁エスとエム



1977年、脚本いどあきお。監督田中登。



日活ロマンポルノ映画群の中で、精力的に独自の世界観を築いた田中監督。

愛の伝説痴情事件。大島渚と違って、アベサダを実録タッチ、ロマポル調で描いた「実録阿部定」

古尾谷雅人とが魅せる「人妻集団暴行致死事件」

ろうそくつけた古尾谷が怨念痴情殺傷を繰り返す「丑三つの村」

実は気になっていた本作。
ジャケットは、モロ直球

縛られた宮下順子

の写真

そしてタイトル「責める」の文字

何やらSMっぽい作風

田中、宮下コンビ作品。

なぜかうちのビデオ屋で準新作日活DVD鑑賞となりました。



いやぁ宮下純子が凄いなぁ。

そしてSM作品になると出演している

ハッポンこと山谷初男

2人の愛の物語になっています。


何がって宮下順子の表情の素晴らしいこと

実際そうとう縛られんですが、

まあまあ

美しい
悩ましい
目が素晴らしくなまめかしい

物語は、「よっ変態先生」呼ばわりされる山谷ハッポン。

彼の性癖は、縛ること
女性をオモチャにすること。

そんな変わった性に惹かれるのが、とあるきっかけで出会う宮下順子。

昭和に実際あった話、発禁本をもとに作られた

熾烈な

昭和SM

ここまで

男女って傷つけあえるのであろうか?

エゴという名の暴力

弱みにつけこんだ責める

男のわがままな責める

男のあーしたい責める

劇中
すんごい逆さ吊りがあるんですが、その女優さんの顔面が、完全に

イッちゃってるんですよね。本当に凄い表情なんです。マジでガチだと思います。必見!



山谷ハッポンのときおり入る

心内台詞のような解説ゼリフ



ラスト付近に一瞬

山谷ハッポンの視点カットになるんですが、

とっても素晴らしく美しいショットが現れます。

こういう

幻想的な素晴らしいショットがたまーに
ロマポルでは見れるんで嬉しいですね。

山谷の見ている幻想ショットなんですが、実に印象的なカットがありました。

写真見ますと山谷ハッポンが

まるで

ジャックニコルソンみたいな顔しますねー。「シャイニング」の時のね。

凄い形相で冷静に

責める

責めてます。

男対女の愛という名の責め
数々の責めが出てきます



ある意味

男と女の究極の一方通行な愛

一方的な暴力的愛

破壊的愛 責める

ラストも素晴らしい余韻を残してくれます。

なんか
ポルノというか

激情恋愛映画に私には見えました。


とっても心に残る映画でしたよ。「実録阿部定」より好きかもしれません。

それは
狂気に入った宮下順子の素晴らしい顔面の変わりようにつきると思います。

時に沈痛に

時に寒々しく

時に恨みをこめ

時に殺意をこめ

時に絶望を通り越えた空のような顔に



さて
田中監督が描く

田中登の昭和発禁エスとエム

それは
愛と暴力が紙一重なSM

ぜひご覧ください!



追伸
田中登監督は、やっぱり凄いですね。神代監督だけじゃない。

田中監督も素晴らしくあらぶれた女性の姿を美し映し出していたんですね。

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