Quantcast
Channel: どーもキューブのブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 663

市川崑監督「野火」

$
0
0

イメージ 1

イメージ 2

星4、0 市川崑の野火



1959年脚本和田夏十、監督市川崑。



2015年日本映画ベストにランクインした戦争、塚本晋也監督「野火」。多数の芸能人が本作のレコメンをかって出て、今なおロングランヒットしてます。

その元映画が本作、市川崑版「野火」

とっても気になり元祖野火、大映DVD鑑賞となりました。



わぁ!まず、塚本版と全然味わいが違う

ということ。

市川版の野火は、まるで希望の野火、野焼きのような印象にも見えた。

まず、主演の船越英二の存在感の素晴らしさ。

か細い声は、まるでどん底のかぼそさ、時々平静を保つが、

それは足どりとともに力奪われていく。

ラストの感じ
襲撃シーン
兵士の描写

塚本版と違いますよね。
別作品にみえた。

主役田村の疲弊は、船越の顔を見ると、立ち姿を見ると一目瞭然。

市川版の野火は、さながら
敵地アメリカ内のさまよい。食、ゴールのない歩き、

さながら、まるでゾンビのような兵士の行進。必見。

取り残された兵士達のまるで敵がみえない、いやすぐそこにいる他人こそ敵なのか?

全く違う原作のアプローチ、乾いて湿って、奪って、歩きまくる船越の姿とポエジー

とても乾ききった市川版野火に見えましたね。




さて
市川崑版 野火

あたなの野火は、どうみえますか?

Viewing all articles
Browse latest Browse all 663

Trending Articles