星3.5 長江の川ちかくの男女
ベネチア映画祭金獅子賞受賞。
2006年、脚本監督ジャジャンクー。
2006年、脚本監督ジャジャンクー。
久々の中国映画。というか、北野武新作を見た際「オフィス北野」の印を見て、前から気になってた事をおもいだした。
「オフィス北野」が出資する映画監督、ジャジャンクー。
中国映画に投資しているこの中国人は、何?どんな映画なの?
という知的欲求。
割とコンスタントに作品を製作していて、ビデオ屋でチラホラジャケットを
確認していたんです。
中国映画といえば、
チェンカイコーとかかつてのミニシアター席巻しました。
殆ど見たことない領域。
アジア映画は、一番見てるのは、台湾映画です、ツァイミンリャン、エドワードヤン、ホウシャオシェンです。
という事で「罪のてざわり」を見ている途中、ビデオ屋にあった、ベネチア映画祭受賞作品を鑑賞となりました。
長廻し、風景、切り取るドラマ系な作品だな!と風情に浸ってますと、
時々その静寂を打ち破ちやぶる
監督の妙な、珍名、大変珍しい、見たことない外し方をしてきます。
思わず苦い笑い声と、驚愕な静観をします。
監督のユーモアか?
監督の暗喩的表現か?
それとも
意味不明な表現なのか?
見た方によりますが、
私は、硬さを打ち破る遊びと見ていきたいかなと。
素晴らしいのは、出演者の顔!本物の顔である。必見!
労働者たちの、そのどす黒い体と煙
長江付近の人の姿
その風景
ざらついたビデオ風景にとある男女の長江哀歌を単調かつ大胆なカットから
はみ出して見えてきます。
劇的な物語は、特にないんてますが、
ジャジャンクーの労働者の視点の素晴らしさ
中国人の必死な働きぶりが、その姿から
言わざるとも伝わってきました。
ジャジャンクーのユニークな語り口がありますが、
そこを「オフィス北野」は、見出して、出資しているのかなと思いました。
本作の女優さん、ジャジャンクー監督のお気に入り女優さんなんですかね、度重なる出演です。
さて、
ジャジャンクー監督が魅せる
長江の河付近の男女
ぜひ!
追記
こちらが、ファーストコンタクトじゃなくてよかったぁぁぁ。「罪のてざわり」が初で良かったです。これが、初だったら、多分ジャジャンクー疎遠になってました。。
それだけ「罪のてざわり」は、洗練されてました。