星3,5 ウェス監督の瞬間グランドホテル芸
予告
ウタマロ解説
宇多丸が映画『グランド・ブダペスト・ホテル』を語る
ウタさんの言うとおりであります。筋がある ウェス作品です。
町山さん解説
ベルリン映画祭審査員特別賞受賞。脚本製作監督ウェスアンダーソン。
本年度2014年に日本も公開されるウェスアンダーソン監督。
本作、前評判高い噂。ウェスアンダーソン最高傑作の呼び声。予告を見て確かに面白そうだけど、、、、。
(私の思うウェスの最高傑作は、前々作の人形劇「ファンタスティックミスターフォックスク」だと思ってます。というか、ウェスってアニメ作家のようだと思ってます。アニメ向きだとも。ていうか、この人、シネコンでかかる映画監督じゃないきがする。)
ウェスアンダーソンのおさらい。
文化系スクールライフをとことん細かい構図と説明を魅せつけたこちらもある意味最高のデビュ作周辺であり、こういう映画ばかりつくるスタイルを決定付けた「天才マックスの世界」
ウェス式子悪党で善良な家族もの「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」
潜水艦で家族を揉めさせる、童話海底物「ライフアクアティック」
作風が変わった「ダージリン急行」
デビュー作の「アンソニーのハッピー・モーテル」は、未見です。
ということで 上記作品鑑賞してまして、、、私のウェス監督は、
とことんミニシアター系の映画監督のような気がします。物語よりも
画で勝負、色と配置で勝負、
それも早回しのサイレントのようなアクションと撮影。瞬間芸のような配置。
ある意味ジャックタチのような世界観を高速にして、構図、配置を精緻に細かく整えたようなコメディタッチのようです。
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なーーーーるほどね。最高傑作というのも まあ なんとなくわかった気がします。が、、、前々作の人形劇「ファンタスティックミスターフォックスク」の方が、やっぱり最高かな。
えーーーっと おそらくね、最高の意味は、 物語が、いままでのウェス映画至上、一番シンプル。というだけかな。あとは、いつものウェス節さくれつの映画でありました。
こういう色つかいを楽しむ映画なんですよね。
この映画のシャーシャローナンの起用が、本当に素晴らしいんですね。キャスティングの抜群なセンスは、ウェス映画の醍醐味です。 傷もちの健気なケーキ職人の
シャーシャです。すっかり若人です。 箱つめすぎ、を楽しむんですね。
こういう構図の瞬間芸を100分で楽しむのが、ウェス映画なんだと思います。
ある意味自分のスタイルに固執する映画監督です。ほか、デヴィッドリンチとか、アッバスキアロスタミとかそういう監督に見えます。
見終わると すぐ忘れてしまう。こだわり、きになってくると、ワンカットワンカット、映像に一時停止して 、そのカラーリングから、美術から、なにからすべて静止したくなる監督だと思います。 私も嫌いじゃありません。
き高い、上品人を演じた レイフ・ファインズ。コメディっぽいレイフがみれて、大変よかったです。私にとっては、レイフは「シンドラーのリスト」の鬼役しか頭にないので、、、。
ということで
いつもの多人数 謎ミステリーに翻弄される グランドプタペストホテル軍団のウェス式グランドホテル映画を堪能しました。ウェスも下の映画の影響を受けていることを言及。多人数映画の始祖でもあります。アンサンブル系です。
さて
ウェス監督の瞬間グランドホテル芸
力をぬいて どうぞ
狐をポージングする ウェス監督です。