星4.3 加藤泰監督の傑作!三代目鶴田の怒
1965年作品、脚本鈴木則文、村尾昭。監督加藤泰。
主題歌 鶴田浩二
任侠映画の最初のスター的アイドルが、 どうやら 鶴田浩二さんみたいです。
鶴田さんの「博徒打ち」シリーズ、「人生劇場」シリーズ」ヒット作あり、
黒いうわさもあいまった 実録昭和の大スターのような 鶴田さん、実際演技からも きついイメージを演技から透けて見える鶴田浩二さんです。
あまりユーモアなし、ニヒルなしゃべり、硬い感じが私の印象です。
そんな鶴田さんの最高傑作いや 任侠映画の最高傑作とうたわれている本作。何度かビデオで見ているんですが、「総長博徒」と混同するため見直しました。
東映DVD鑑賞しました。
冒頭からの 30分の素晴らしいモンタージュがもうもうもうもうもう
加藤泰監督とは、そりがあわなかったらしいですが、、、、
これが顔面の長廻しの作家 加藤泰監督だというのに素晴らしい
殺傷モンタージュだと思います!任侠映画としてじゃなく
みればわかります。評論家がこぞって評価するのは、そこです。
加藤泰が素晴らしいんですね!!!!
画面の切り取り
構図
すんごいこだわってます
したの杯をかわしあうこの 構図 習字の字 配置 これなんですよね。けどそういうのが、鶴田浩二にいやがられたのかも。
演技もスンごい引きの絵で スンごい人数で長く演技させます。緊張感がすばらしいんです。
この後の ボンこと 津川「若い」雅彦と 鶴田のいさめあいのシーンの芝居も大必見です。
加藤泰映画の多人数長丁場のシーンです。度々でてきます。複数がからみあい、もみあい、画面の奥から近くまでにじりよっていきます。
そして顔面もとらえる 表情カットも秀抜です。これが好きなんです。
芸術的なんです。それが、ごいんです!!!
ですが、ラストの
殺陣は、なんか雑なんですよね。
かなりカットをわって あっさりめなんです。
鶴田さんジャンプしたり、線路はしったり
結構アクションします。
ここがチョイ残念でした。
さされるのが、不敵なかたぎ風の社長 大木実です。
安部徹の素晴らしいぎらぎら悪人もさえてます。
あとボンの津川雅彦のキスシーンが妙になまめかしくて良かったです。
あと若すぎる藤純子の からみあう 抱き合いも必見です。これでもかというくらいからみつきます。うざそうにする鶴田もいいです。なんといえん表情を魅せます。
さて
鶴田浩二の怒 明治三代目の怒
ぜひどうぞ
加藤泰監督 私のお気に入り監督です。
構図で魅せる、芝居で魅せる、顔面で魅せる 素晴らしい映像作家です。
追伸
これが気に入り次に加藤泰の「懲役18年」を次レンタルしました。
鈴木則文さんの追悼の意味もこめ鑑賞しました。鈴木監督も脚本からの昇格組みです。